2019年7月3日水曜日

Geomagic Control X 簡易的な座標合わせ



 検査を行う際に重要となるのが、参照データと測定データの位置関係になります。
参照となるCADデータと実際の現物を測定したデータでは、形状に変化があるため位置関係を定義する座標合わせがどのように行われたかによって、最終的な検査の結果が変わります。

Geomagic Control Xでは座標合わせを行う際に、参照と測定データを近づけ簡易的に座標合わせた後に詳細合わせを行うという2段階で行うことがあります。今回はその簡易的な座標合わせ方法についてお伝えします。



  • 初期座標合わせ
    『初期位置合わせ』は、参照データを基準に測定データを自動的に座標合わせします。離れた位置にある測定データを座標合わせする際に便利な機能です。
    『特徴認識で座標合わせ精度を向上』このオプションにチェックを入れると計算時間はかかりますが、より細かく形状を読み取って座標合わせを行います。もしチェックを外して座標合わせがうまくいかない場合にお試しください。

    『初期座標合わせ』でこのチェックを入れてもうまくいかない場合は、次の方法で合わせることになります。



  • 変換座標合わせ N点
    『変換座標合わせ』の『N点』は、手動で選択した参照データ上の点と測定データ上の点にペアポイントを使用して測定データを座標合わせします。画面の右側に参照と測定と別れるので、お互いの近しいポイントを3か所以上選択します。『位置合わせを最適化』にチェックを入れると座標合わせの最適化が行われます。



  • 変換座標合わせ 回転と移動
    『変換座標合わせ』の『回転と移動』は、手動でモデルビューのマニピュレータを使用して、測定データを回転・移動します。
    『 ローカル座標系を使用』にチェックを入れるとローカル座標系を使用して回転および移動します。円筒形のものや厚さが薄いものなど、座標合わせが難しいものに使用します。


次回は簡易座標合わせを行った後の詳細合わせをテーマにお伝えします。

Geomagic Control Xは無料トライアルとして15日間を制限ない機能の状態で使用することができます。
お問合せやご相談はお気軽にお問合せ下さい。
Geomagic.sales.japan@3dsystems.com

2019年7月2日火曜日

リバースエンジニアリングワークショップ第5回開催


リバースエンジニアリングワークショップ 第5回を 7月12日(金)に開催致します。

ワークショップもいよいよ最終回!フィナーレです!今回は 「これもリバースエンジニアリング ー モノの形状を完璧にモデリングして再現することだけがリバースじゃない」 ということを主眼に置いたセッションを予定しています。

「リバースって結局CAD作るだけのスキル必要だよね、、、」
「時間かかるし、、、」
「スキャナはあるんだけど、眠っている時間が多いんだよね、、、」

こんな思い、ありませんか?既存物のデジタル化することは、再現ではなくそこから取れる情報に大きな活用用途があるんです!再現だけじゃ、もったいない!そこで最後の回では、スキャンデータの活用を広げ、リバースエンジニアリングの枠を広げる用途をご紹介します。

初めての方も、活用を広げたい方も、是非お気軽にご参加ください。過去の開催に不参加の方もご参加いただけます。
参加には、該当する会ごとに事前登録が必要です。詳しくはイベントページをご参照ください。