2020年12月2日水曜日

スキャニング・インスペクションワークショップ Vol. 2


3Dスキャニングを使った品質検査を知る

<第2回>  接触検査では難しい、形状全体を評価するカラーマップ
座標合わせとカラーマップによる形状傾向検査

 第1部 形状に合わせた座標合わせの選定とカラーマップによる形状評価
 第2部 座標合わせのバリエーションとカラーマップ検査を体験

<開催日時>  2020年  12月18日  (金) 13:30~16:00(終了時間は前後する場合があります)

■お申込み
※申し込み受付期日 12月16日

詳しくは上記の申込みサイトまたはイベント・セミナー(ソフトウェア)ページをご参照ください。


2020年11月20日金曜日

インスペクションワークショップ Vol.1 後記

インスペクションワークショップ第一回終了しました。参加された皆様、いかがでしたか?

第二回はモノの歪みを視覚的に分かりやすく判断するカラーマップをご紹介する予定です。申し込み準備ができましたら改めてご案内しますのでお楽しみに!


ワークショップに参加されていない方でも、デジタルで検査ってどんなかんじなのか自分で触ってみてみたいという方は評価ライセンスをご利用ください。スキャンデータを使った品質検査プログラム Geomagic Control X は評価ライセンスを使って15日無償で全機能をご利用頂けます。

評価される方のためのガイドやチュートリアルもご用意しておりますのでぜひご活用ください。



2020年11月9日月曜日

3Dシステムズ主催:Geomagic Control X Essentials 製品説明


3Dスキャニングを活用した比較・評価を はじめてみませんか?

デジタルトランスフォーメーションを推進する技術の一つとして、『3Dスキャニング』への注目が高まっています。現物をデジタル化したモデルで比較・評価するプロセスは、製造の検査工程だけでなく、導入後の維持管理を行うアフターサービス分野での活用も広がってきています。

3Dシステムズは誰もが使いやすく、手ごろな価格の3D検査ソフトウェアとして、Geomagic Control X Essentialsをリリースします。

製品説明会ではその機能と価格について説明させていただきます。 これから始める方だけでなく、今後3Dスキャニング検査プロセスをもっと社内で広げていきたいと思っている方は是非ご参加ください。
<開催日時>  2020年  11月16日  (月) 16:00~17:00(終了時間は前後する場合があります)

■お申込み
事前登録制  お申込み専用ページ 申し込みを終了致しました

■会場・費用
【会場】 WEBセッション
 ウェブブラウザを使用したオンラインウェビナーという形式で開催予定です。
 ご自宅、会社等のインターネットブラウザをご利用ください。
【アクセス】申込受付後、ウェビナーへのアクセスアドレスをメールにてご案内します。
【参加費】 無料

■お問い合わせ
 スリーディー・システムズ・ジャパン ソフトウェア事業部
 03-5798-2510
 geomagic.sales.japan@3dsystems.com

スキャニング・インスペクションワークショップ Vol. 1

3Dスキャニングを使った品質検査を知る

昨今話題のDX(デジタルトランスフォーメーション)を品質管理に取り入れるなら、まずは3Dスキャニングから学習しましょう。3Dスキャニングとは、現物をパソコン上で再現するためのデジタルデータにする技術です。様々な種類の3Dスキャナそれぞれの特徴を見ながら、製造部品の品質管理をどう効率化していけるのかを実際に体験しながら学ぶ全4回のワークショップです。
ワークショップを通してスキャニングによる部品のデジタル化から、コンピュータ上で製造品の寸法や歪みの検査を行う流れを把握し、スキャニングを活用した検査とはどういうものかを学習します。
初心者の方も、経験者の方も、「そうなんだ!」という気付きを得られる機会にぜひご参加ください。

<第1回>  検査のために必要なスキャニングデータとは?スキャニングとスキャンデータ編集の基礎知識
 第1部 スキャニング体験:スキャニングのコツや特性を知ろう
 第2部 データ処理体験:検査のためのデータ処理と注意点

<開催日時>  2020年  11月20日  (金) 13:30~16:00(終了時間は前後する場合があります)

■お申込み
事前登録制  申し込み専用ページ※申し込みを終了致しました

■会場・費用
【会場】 WEBセッション
 本ワークショップはウェブブラウザを使用したオンラインウェビナーという形式で開催予定です。
 ご自宅、会社等のインターネットブラウザをご利用ください。
【アクセス】申込受付後、ウェビナーへのアクセスアドレスをメールにてご案内します。
【参加費】 無料

■お問い合わせ
 スリーディー・システムズ・ジャパン ソフトウェア事業部
 03-5798-2510
 geomagic.sales.japan@3dsystems.com

2020年10月8日木曜日

次世代3Dプリンタ展オンライン展示ブース

 今回のDMSはオンラインの展示も開催されています。

大阪への来場が叶わないという方、オンライン展示ブースからもカタログなどご覧いただけますよ。



2020年9月28日月曜日

第23回関西ものづくりワールド(第2回次世代3Dプリンタ展)出展のお知らせ


第23回 関西ものづくりワールド 出展

スリーディー・システムズ・ジャパンは来る10月7日~9日に開催される第23回関西ものづくりワールド(次世代3Dプリンタ展)に出展致します。
会場では3Dプリント技術による造形サンプルの展示、プリンター製品ならびにソフトウェア製品のご紹介をさせて頂きます。


<出展日時>  2020年  10月7日(水)、 8日(木)、 9日(金)  10:00-18:00 (最終日のみ17:00)
【会場】 インテックス大阪 アクセス
【ブース】 2号館7-66

ブースではCOVID-19感染拡大防止のため、スタッフはマスクまたはフェイスシールドを着用させて頂きます。また多密防止の観点から来場スタッフを制限するため、製品紹介を遠隔で行わせて頂く場合がございます。



特別講演 Go Digital, Stay Agile! 生産性を向上させるデジタルファクトリーの在り方

会期中、同会場でのセミナーセッションにて特別講演を行います。

<講演日時>  2020年  10月7日(水)  10:30~12:00
【セミナー番号/タイトル】 AM-S:3Dプリンタ最新動向
【講演者】 ソフトウェア事業部 事業部長 並木隆生
【申込み】 特別講演申込み


 

2020年9月9日水曜日

Geomagic ControlとControl X操作比較 スキャン基準検査とレポート

「Controlで行っていたあの操作、Control Xではどうやるの?」を解決する動画シリーズ最終回は、3Dスキャンしたデータなどメッシュデータを基準に他のデータと比較検査する方法と、検査結果のレポート作成について解説します。

2020年9月8日火曜日

ライセンスのアクティベーションコード

Geomagicソフトウェアシリーズをはじめとする3D Systemsソフトウェアでは、2019年よりリリースする製品のライセンスシステムを従来の NGL システムから CimLM システムに変更しています。 このシステムでは既存バージョンでライセンスをアクティベーション済みであった場合でも、初回起動時は新たにアクティベーションが必要となります。

2020年12月現在でCimLMに変更されている製品とバージョンは次のとおりです:

  • Geomagic for SOLIDWORKS 2019
  • Geomagic Wrap 2020
  • Geomagic Design X 2020
  • Geomagic Control X 2020.1 
  • 3D Sprint 3.0 (2020.12.08追記
  • Geomagic Freeform/Freeform Plus/Sculpt 2020 (2020.12.16追記

ライセンスのアクティベートには、アクティベーションコードが必要です。アクティベーションコードの確認方法は次のとおりです。

非ドングルのアクティベーションコードの確認方法

ドングルを使っていないお客様は、PCが旧バージョンでアクティベーションされていれば、新バージョンの Activation Tool に自動的にアクティベーションコードが入力されます。また、購入時に配信されたメールでもアクティベーションコードを確認することができます。

CimLM対応バージョンを新規に購入された場合:

購入されたバージョンが上記よりも前(NGL)の場合:

メールの紛失や担当者の離職等によりコードが不明である場合、以下の情報を当社 サポート  までご連絡ください。

  • わかる範囲のアクティベーションコード(旧バージョンの ライセンスユーティリティ > ライセンス情報 でご確認頂けます)
  • 製品名
  • 社名
  • ご担当者様のメールアドレス


ドングルのアクティベーションコードの確認方法

CimLMライセンスシステムではドングルでも PC における初回利用時にアクティベーションが必要です。アクティベーションコードは 購入時に配信されたメールか、  Dongle Viewer(ドングルビューワ) を使って確認してください。

ドングル

CimLM対応バージョンを新規に購入された場合:

購入時のメールをご確認ください

メールの紛失や担当者の離職等によりコードが不明である場合、以下の情報を当社 サポート  までご連絡ください。

  • わかる範囲のアクティベーションコード(ドングル添付のシール印字にてご確認頂けます)
  • 製品名
  • 社名
  • ご担当者様のメールアドレス

購入されたバージョンが上記よりも前(NGL)の場合:

1. GeomagicDongleViewer3.0 をダウンロードし、 Zip を展開します。
2. ドングルを1つだけ装着した状態で、 GeomagicDongleViewer3.0.exe をダブルクリックして起動し、 View Current Information(現在の情報を表示)をクリックします。
3. 表示されるウィンドウのDONGLE_KEY=に表示される文字列がActivation Code(アクティベーションコード)です。

Rapidform XOR から同じドングルを引き続き使用されているお客様

Rapidform XOR からバージョンアップによって Design X をご利用頂いているお客様でドングルを継続してご利用頂いている場合、ドングルに R821 ないし R820 から始まる24桁のコードが記載されています。これに該当するドングルをご利用のお客様でCimLMライセンスシステムのバージョンをご利用される場合は、以下の情報を当社 サポート までご連絡いただき、アクティベーションコードをお問い合わせください。

  • ドングルに印字された R821 または R820 から始まる24桁のコード
  • 製品名
  • 社名
  • ご担当者様のメールアドレス

 

2020年8月7日金曜日

オンラインセミナー:スペアパーツ製造におけるデジタルプロダクションの活用~従来製造手法との比較とその利点

コロナ禍で見直されているデジタルプロダクションの活用と利点とは

コロナ禍での医療現場における人工呼吸器のデジタルプロダクションにおいては3Dプリントが要件とスピードの点でも注目されたところですが、スペアパーツ(補給部品)には、1)在庫が少量、2)(故障・補給が予期できないため)緊急を要する、3)古すぎて技術仕様の準拠しない、といった課題があります。パーツによっては、50年前の2D図面や、80年前に造られた現存の物理部品からの作成となり、設計、リバースエンジニアリング、スキャン機能の活用が必要となることもあります。

設計の過程で、部品の技術仕様とその体積とサイズに応じて、常に可能な限り最大のコスト削減を考慮して、部品の製造に使用する技術を決定することが肝要です。

本ウェブセミナーでは、7つのケーススタディにて、従来の製造方法(CNC、真空鋳造、射出成形、板金など)とデジタル(3Dプリント、リバースエンジニアリング)での製造手法との比較を行い、スペアパーツ製造における重要な検討項目を考察します。


▼ このような方々におすすめのセミナーです▼
  • スペアパーツの非効率な在庫管理を見直したい
  • 少量多品種なスペアパーツの生産をしたい
  • 迅速にスペアパーツの生産を開始したい
<開催日時>  2020年  8月26日  (水) 14:00~15:00(終了時間は前後する場合があります)

■お申込み
事前登録制  お申込み専用ページ


 

2020年8月5日水曜日

Wrap 2021新機能ハイライト4:メッシュ

3Dスキャナーからのデータを処理するソフトウェア、Geomagic Wrap の バージョン2021 のハイライトを数回に分けてご紹介しています。
  1. スクリプト - スクリプティングにまつわる改善
  2. 解析 - メッシュとサーフェースとの比較解析にまつわる改善
  3. カラー - テクスチャマッピングにまつわる改善
  4. メッシュ - 点群からメッシュへの変換にまつわる改善
最終回ハイライト4つ目のメッシュは、複数の点オブジェクトを合成して1つのメッシュを作成する新しいツール、HDメッシュ構築です。
左:従来のマージの結果、右:HDメッシュ構築の結果

従来のマージに加えて新しいメッシュ化合成ツールとしてHD(High Definition:高解像度)メッシュ構築が登場しました。これはマージと同じく複数の点群オブジェクトを1つに合成し、且つメッシュにする機能です。マージとの違いは、欠落箇所の輪郭を延長して補間する点です。
点群からメッシュを作成する手法が2通りに


オプションには解像度フィルタとしてSD(Standard Definition:標準解像度)からUHD(Ultra High Definition:超高解像度)のスライダでメッシュでの再現精度を調整します。

HDメッシュ構築を使うことで、以前はマージ後に穴埋め機能を使って処理していた操作を削減することができ、特にロングレンジスキャナで取得した細かなクラスタに分かれたデータをメッシュにする際の後処理が格段に楽になります。

 
マージの結果:緑の輪郭線=穴が多い
  HDメッシュの結果:窓など平坦部の穴が自動補間されている


2つの異なる合成手法が搭載されたことにより、検査で使うデータであればマージを、リバースやビジュアルコンテンツに使うデータであればHDメッシュ構築を、というように目的に応じたデータを素早く作成することができます。


4回にわたって紹介してきましたWrap 2021のハイライト、如何でしたでしょうか?Geomagic Wrap 最新版は無料トライアルでどなたでもお試しいただけます。初めての方には基本操作となるデータの読み込みやデータ間の位置合わせなどの操作はソフトウェアチュートリアルページでご紹介していますのでご活用ください。
無料トライアルをご希望の方は当社ウェブサイトからお申込みください。


2020年8月4日火曜日

Wrap 2021新機能ハイライト3:カラー

3Dスキャナーからのデータを処理するソフトウェア、Geomagic Wrap の バージョン2021 のハイライトを数回に分けてご紹介しています。
  1. スクリプト - スクリプティングにまつわる改善
  2. 解析 - メッシュとサーフェースとの比較解析にまつわる改善
  3. カラー - テクスチャマッピングにまつわる改善
  4. メッシュ - 点群からメッシュへの変換にまつわる改善
今回はカラー(色)周りの改善についての新機能です。

Wrapではもともとメッシュに対して画像ファイルをマッピングする機能がありましたが、今回はマッピングの際のUV座標の定義とその調整機能が改良されました。

そもそもUV座標というのは、四角い画像ファイルをどの向きでオブジェクトに張るか、というのを決める2次座標です。Wrapでは新規にテクスチャを作成するとメッシュの曲率の高い箇所に基づいてこのUVを決めています。 例えば次のグラスの場合、湾曲した箇所で模様が分割されているのが分かります。
 
デフォルトのマッピング   UV領域別に色付け表示した結果

すでにバージョン2017において、回転形状や円筒のような幾何形状(フィーチャ)を使ってUV座標を投影して回転体や円環、球のような形状へのマッピングができるようになっていました。
 
円筒フィーチャ
  フィーチャでUV座標を定義

今回新たに追加されたのは、ここのような幾何的な形状でもない自由曲面のマッピングで有効なフラットというUV定義方法です。フラット方法では、次の図でみる靴の側面ような自由曲面にマッピングする際に、その領域の境界線内でUVを平坦化します。結果として輪郭に沿うようにマッピングされ、更に曲線をアイソカーブとして指定するとその曲線を参考にしてUVを整列することができます。
 
フラット方法では境界線内でUVが平坦化される   アイソカーブとして曲線を指定した結果

従来の手法(Geomagic方法)と比べてみると、フラットでは面の曲率の影響を受けていないことが分かります。
 
従来方法(Geomagic方法)でのUV定義   フラット方法でのUV定義


さらに今回はもう一つロフト作成という方法も追加されました。これは2本の閉じた曲線間を、ロフト面を作成するようにUV座標を定義します。図のイスのスポークのような回転形状で有用です。
 
ロフト作成方法では2本の曲線を使う   曲線間を結ぶようにUV座標が整列する


さらにUV定義だけでは補えない細かな調整を行うための、UV調整機能にもオプションが追加されました。回転やスケールが支点(アンカー)を決めて行えるようになり、クリックしてアンカー点を決めた後はクリックドラッグで回転やスケールを微調整することができます。
アンカー(Aの点)の位置を基準にスケールや回転

カラー関連のハイライト最後はイメージを投影ツールです。このツールは従来から任意の画像ファイルをオブジェクトにテクスチャとして投影する際に使われてきましたが、今回キャプチャ機能が追加されました。
新しいキャプチャボタン

これにより、すでにマッピングされているメッシュの一部を選択して投影する画像としてキャプチャすることができます。キャプチャを終えた後は投影したい場所にビューを合わせて適用します。

メッシュを選択するようになぞるとその箇所をテクスチャとして取得

スキャン中に揺れやその他の理由で一部のテクスチャが上手く撮影できなかったとしても、類似する箇所から画像をコピーして貼り付けることができますので、全体をスキャンしなおしたり、別のアプリケーションでわざわざテクスチャを作成する手間が省けます。また、穴埋め後の処理でテクスチャが欠落、歪みなどが発生した場合の修正にも役立ちます。

元の状態:右は綺麗にテクスチャが撮れているが、左は崩れてしまっている
右側のテクスチャをキャプチャして右側に投影


如何でしたでしょうか?3回目はかなり盛沢山になりました。。。2017からテクスチャマッピングがどんどん使いやすくなっていますが、今回の改善でまたさらに一歩大きく前進しました。
次回はメッシュ化機能の改善をご紹介します。

2020年8月3日月曜日

Wrap 2021新機能ハイライト2:解析

3Dスキャナーからのデータを処理するソフトウェア、Geomagic Wrap の バージョン2021 のハイライトを数回に分けてご紹介しています。
  1. スクリプト - スクリプティングにまつわる改善
  2. 解析 - メッシュとサーフェースとの比較解析にまつわる改善
  3. カラー - テクスチャマッピングにまつわる改善
  4. メッシュ - 点群からメッシュへの変換にまつわる改善
今回は解析に関する改善についてご紹介します。
3D比較で作られたカラーマップ。オリジナルと差が大きい箇所が赤や青で表示される

メッシュからサーフェースを作成した後、そのサーフェースが元のメッシュにどれくらい沿って作成するのかを確認する、解析>比較>3D比較の結果がモデルマネージャに登録されるようになりました。

適用方法やオプションは従来と同じです。解析のオリジナル(元)となるメッシュを選択して3D比較を実行し、プルダウンメニューからテストとして比較対象のモデルを選択します。
参照はオリジナルのメッシュモデル、テストは比較対象モデル

後は、カラーバーの範囲を決めて適用します。
スペクトラム(カラーバー)の範囲として、最大最小クリティカル(スペクトラムの最大最小値、この範囲外は切り捨て)、最大最小ノミナル(公差範囲)を指定し、適用をクリックします。
色を表示する偏差値の範囲を指定

さらに、解析>比較>アノテーションの作成をクリックし、偏差が気になる箇所をクリックしてアノテーション(注釈)を追加することで数値での具体的な差をみることができます。

モデルをクリックしたところの偏差が数値で表示される

今までは実行したときだけ表示されていたので、偏差を見たいときには毎回実行しなおす必要があり、比較対象が複数ある場合にもそれぞれ実行しなおさなければならなかったのですが、モデルマネージャに登録されることでこうした結果の比較も用意になりました。

2つのモデルそれぞれとメッシュを比較


比較は、メッシュとサーフェースだけでなく、点群とメッシュ、メッシュとメッシュなども行えます。点群からメッシュへの変換誤差の比較や、メッシュをスムージングした結果の確認など、幅広く使用することができます。


次回はテクスチャマッピング関連の改善についてご紹介します。

2020年第5回リバースエンジニアリングワークショップ(ウェビナー)


リバースエンジニアリングワークショップ第5回の予約受付を開始しました!


いよいよリバースエンジニアリングワークショップも最終回を迎えました。ここでは一歩踏み込んで、リバースニアリングの問題とその対応、こんなところでこんな風に使われているといった一見特殊な例なども紹介しながら進めていきます。
詳細と申込は 専用サイト をご覧ください

2020年7月31日金曜日

Wrap 2021新機能ハイライト1:スクリプト

しばらくイベントの告知に留まっていましたが、今日から3Dスキャナーからのデータを処理するソフトウェア、Geomagic Wrap の バージョン2021 のハイライトを数回に分けてご紹介していきます。
  1. スクリプト - スクリプティングにまつわる改善
  2. 解析 - メッシュとサーフェースとの比較解析にまつわる改善
  3. カラー - テクスチャマッピングにまつわる改善
  4. メッシュ - 点群からメッシュへの変換にまつわる改善

まず今回はスクリプトエディタをメインとしたスクリプティングにまつわる改善にフォーカス。
スクリプトエディタ

スクリプトエディタは、ツール>レコードで記録したマクロや、Pythonスクリプトを使ったプログラムの作成・編集エディタです。

今回のアップデートではスクリプトエディタが開発プログラム用エディタとして大幅に改善され、関数等のハイライト、モジュールやクラスの予測、コメントアウト、ブロック化など、プログラミング補助機能が拡充されました。

スクリプトエディタを開いてまず気が付くのは、カラフルになったということ。今まで単色で表示されていたエディタが、if、forなどの構文の定型文字列(青)、ダブルクォーテーションで挟んだ文字列(茶)、コメント(緑)など、要素によって色分けされて表示されるようになり、内容の視認性が格段に改善されました。またdefによる定義の段落を縮小することで長いスクリプトもすっきり表示させることができます。。
見やすさの向上は一目瞭然

またエディタ上部のボタンを使って、選択した行をまとめてコメントアウト・コメントアウトの解除ができるようになりました。
今までのように一行ずつ#を付け外しする必要がない!

Show Whitespace(空白を表示)ボタンを使うと空白がタブなのか空文字なのかが分かり、インデントが意味を持つPythonでのミスを減らすのに役立ちます。
タブは矢印、空文字は点

さらにインテリセンスの搭載によりクラスやモジュールの予測・保管機能が加わり、例えば geoapp.get までタイプすれば、.get に続く名前を持つモジュールをリストし、簡易ヘルプを表示して何を返すのかを見ることができます。
自動予測・保管

またマクロの改善として、頻繁に使うコマンドにパラメータの意味を推察しやすくするためのテキストが挿入されるようになりました(一部のコマンドのみ)。
メッシュドクターコマンドに追加されたパラメータ名


ご覧のような改善で、スクリプトエディタは生まれ変わりました。今まで簡単なスクリプトでも外部エディタに書いてコピーして貼り付けて、変更したらまたコピーして貼り付けて、、返り値を見るのもヘルプを開いて~としていた手間が大幅に削減されること間違いありません。
かといってもヘルプはヘルプでやはり重要です。ということで今回スクリプトドキュメントも刷新されています。レイアウト改善や図の挿入によって見やすくしつつ、従来からのサンプルスクリプトも引き続き提供されています。(英語での提供です)
新しくなったスクリプトドキュメント

スクリプトドキュメントは、はじめにタブから開くことができます。


さて、今回は以上。次回は解析機能の改善をお伝えします。