2021年3月30日火曜日

Figure 4 プリンターのサンプル造形

昨年以来なかなか展示会に多くのスタッフを配置することもできず、規模をかなり縮小しての参加であったり、参加そのものを見合わせたりしていましたが、4月に行われる名古屋での次世代3Dプリンタ展にはすこし広いブースでの出展を決めました。

広くした分、今回はFigure 4プリンターのデモ機とその造形サンプルも多く展示する予定です。

Figure 4は液体樹脂を下からプロジェクターでUVライトを照射して硬化させて造形していく方式の3Dプリンターです。モノの断面を1断面ずつプロジェクターで投影して硬化させていくので、1つの断面をレーザーで描いていくタイプのものに比べて圧倒的な速さが特徴です。最近はこのタイプのものが市場にも増えていて注目を集めていますが、Figure 4は精密さと、また屋外の使用や高温環境での使用への耐久性に優れた材料も特徴の1つです。

展示会ではその中からいくつかの材料でのサンプルを展示しようと計画していますが、その1つのPro-BLK-10という黒い硬い材料のサンプルが出来上がりましたので作られる様子を少しご紹介。


まず造形するモノの3Dデータをソフトウェアを使って配置方法を決め、造形プレートに接続するためのサポートを付けます。今回は上下左右にも重ねてたくさん作っています。
3D Sprintソフトウェアでの準備設定

出来たファイルをプリンターに移して造形開始。造形が始まると下の液体樹脂が入ったトレイから浮かび上がるように作られていきます。先に見た3D Sprintでの見た目を上下ひっくり返した状態です。
液面から徐々に浮かび出てきます

でき上がり。プリンタの前面は紫外線を通さないオレンジ色のカバーが掛かっています。
できあがり

カバーを上げるとこのような感じ。
カバーを上げたところ

トレイの厚さは数センチしかないのに、はるかに高さのあるものが出来上がってくる様子はなかなか不思議な感じがします。



※展示会への出展内容および出展状況は、COVID-19の感染状況や政府・自治体における政策・指示等により変更される可能性があります。


2021年3月11日木曜日

注目の Figure 4 高機能マテリアル

Figure 4 3Dプリンタ―には機能性の高い材料(マテリアル)が揃っています。そのうちの3つの特徴を動画と合わせてご紹介します。


高機能マテリアルその1

RIGID WHITE (リジッドホワイト): 生産部品に最適な量産グレードの乳白色剛性材料です。紫外線に対する耐久性が高く褪色劣化も低いため、長期間の利用においても見た目の劣化を抑えることができます。下地が白いため着色塗装しての用途にも適しており、テストモデルから最終製品まで幅広い用途での利用が期待できます。

*クリックするとYouTubeが開きます。

 

高機能マテリアルその2

PRO-BLK10 (プロブラック10): 生産部品に最適な量産グレードの黒色剛性材料で、シボ表現など細かなデザインを活かした造形が可能です。紫外線に対する耐久性も高く、室内外での用途において安定した機能性を維持し、最終製品への適用が進んでいます。


 

高機能マテリアルその3

HI TEMP 300-AMB (ハイテンプ300アンバー): 熱変形温度300℃の高耐熱が特徴の材料です。冷暖房機器、家電、モーター筐体などの高温部品のテストに適しており、射出成形型への適用も進められています。

*クリックするとYouTubeが開きます。


2021年3月10日水曜日

Figure 4 ファクトリーソリューション

Figure 4の新しいマテリアルのリリースに伴い、Figure 4関連情報をお届けします。

Figure 4 は最大造形スピード約100mmZ / hを誇る、3D SYSTEMSの最新超高速プラスチック3Dプリンターで、要求される生産性に応じて3機種を用意しています。

Figure 4 Standalone : 迅速な試作や少量生産向け、コンパクトで手頃な価格の産業向け 3D プリンター

シンプルな作りで、材料はボトルから手動で装填、データをUSBまたはLANでつないだPCから送信し、タッチパネルで造形を開始します。小型冷蔵庫程度の大きさで場所も取らないエントリーモデル。

 

Figure 4 Modular : 試作と生産のニーズに合わせて拡張できるスケーラブルな半自動 3D マニュファクチャリングソリューション

最大24基まで連結可能な拡張型モデルで、将来的な増産を見込んだ設備として最適です。材料は自動供給され、各造形機の造形進捗はコントローラで管理します。造形エリアもスタンドアロンにくらべて高くなっています。

 

Figure 4 Production : ダイレクト 3D 生産に対応した業界初のカスタマイズ可能な完全統合型ファクトリーソリューション

1基に4つの造形機構を備えた完全に制御された自動造形のためのモデルです。

 

詳しいスペックや違いはウェブサイトでご紹介しています。

記事 SMk

2021年3月5日金曜日

デジタル化・モデリング:Geomagic Design X 測定したデータをCADデータ化したい方へ

モノからのものづくり。現物をデジタル化してデータ化することで広がるものづくりとはどんなものか。よくある疑問と共に解説します。

2021年3月4日木曜日

3D Systems、航空宇宙および自動車業界用途向け次世代3D プリントシステム「ハイスピードフュージョン」を発表

 

·         新しいプリンタテクノロジーと高度な材料システムを含むプラットフォームシステム

·         現在の標準産業用システムよりも3倍速い造形スピードとより高い精度

·         高温材料機能


サウスカロライナ州ロックヒル、2021 2 24 3D Systems (NYSE:DDD) 本日、新しい産業用3D プリンタプラットフォーム「ハイスピードフュージョン」と材料ポートフォリオの発売を発表しました。Jabil Inc. (NYSE:JBL) とのコラボレーションで開発されたこのユニークな HSF TM ファミリーの製品には、Roadrunner TM 3D プリンタが含まれていますが、今日の市場における産業用高スループット溶融フィラメントオファリングの中で最高の経済性を提供することが期待されています。このユニークなシステムは、高度な電動モーションコントロールを使用して、現在の最先端の生産プラットフォームをはるかに超えた速度と精度で動作します。競合システムよりも高い温度機能とより広い使用可能なビルドエリアを備えた Roadrunner システムは、傑出した材料ポートフォリオを組み合わせることで、最も要求の厳しい航空宇宙用途や先進的な自動車用途に対応するように設計されています。その結果、独自のアプリケーションソリューションだけでなく、この新しい技術プラットフォームのサイズ、速度、精度によって促進される納得の製造の経済性をもたらします。

3D Systems の代表取締役兼 CEO Dr.Jeffrey Graves は、次のように語っています。「当社の高速融合フィラメントプリンタの発売を通じて、2020 年に導入した組織フォーカスを足掛かりに、航空宇宙や自動車などの高信頼性製品の需要が存在する成長市場でのプレゼンスを拡大します。」「このソリューションへの投資と、Jabil とのコラボレーションにより、お客様は、工業環境の過酷さと要件に合わせて独自に設計されたハードウェア、ソフトウェア、材料プラットフォームを備えたアディティブマニュファクチャリングを使用することで、生産性とパフォーマンスを向上させることができます。価値提案には説得力があると信じています。この新しい技術プラットフォームの経済性が存分に発揮されるにつれて、この価値提案により、これらの現在の機会を超える 4 億ドル以上の規模が見込まれる新しい市場に、当社が参入する道が開かれるでしょう。」

既存の産業用融合フィラメントプリンタは、高い生産コストと低スループットによる制約を受けることがしばしばありました。これらの制約を認識している Jabil 3D Systems のアプリケーションと業界の専門家は、それぞれの知識を持ちより、最も要求の厳しい業界の日常的な要件を満たす堅牢なソリューションを市場に投入しています。特定の用途は次のとおりです。

·                     ダイレクトプリント: 航空宇宙機のインテリアとダクト、ドローン部品、ダッシュ下とボンネット下の自動車部品、その他の一般的な産業用途。

·                     ツールと固定具: 製造支援、自動化およびロボットツール、リフトアシストツール、金型やサクリフィシャルツール。

·                     プロトタイプ部品: 自動車、航空宇宙、医療、重機、一般産業サポート。

3D Systems は、これらのタイプの産業用ソリューションの現在の市場規模が 4億ドルを超えると予測しています。同時に、この革新的なソリューションが、低コストと高いスループットのバランスを取るという大きな満たされていないニーズを満たし、新しい市場への参入の道を開くと見込んでいます。そのため、3D Systems の産業用ハイスピードフュージョンプリンタである Roadrunner は、製造向けに作られており、以下を提供することで、競合製品の主な限界を解決します

·                     業界の標準的なクラスの融合フィラメントプラットフォームにおける最高の積層率と最高の寸法精度。

·                     部品品質を犠牲にすることなく、最も低く抑えられた着陸部品コスト。

·                     ABS PETg ESD などの幅広い汎用フィラメントを用いた、ULTEM PA CF などの高性能な高温材料の加工機能。

Jabil 3D プリントおよびデジタル製造担当バイスプレジデントの John Dulchinos 氏は、次のように語っています。「Jabil 3D Systems のチームが成した進歩と、現在の市場製品の過去のシステムとサブシステムレベルの制限を克服できるこのソリューションの能力を誇りに思っています。」「Jabil は大規模な製造環境のニーズを理解しており、今後も 3D Systems とのコラボレーションの継続を通じて、当社の工場内でも使用しつつ、この新しいシステムを市場に提供していくことを楽しみにしています。」

新しいプラットフォームでのアプリケーションエンジニアリングと材料開発は 1 年以上続いており、2021 年も継続されます。2022年に、Roadrunner システムの出荷を開始します。

 

将来の見通しに関する記述

本リリースの特定の記述は、過去または現在の事実の記述ではなく、1995 年米国民事証券訴訟改革法 (Private Securities Litigation Reform Act of 1995) の意義の範囲内における将来の見通しに関する記述です。将来の見通しに関する記述には、当社の実際の結果、業績または成果が過去の結果あるいは将来の見通しに関する記述によって明示または暗示される将来の結果または予測と大幅に異なる可能性がある既知および未知のリスク、不確実性およびその他の要因が含まれます。多くの場合、将来の見通しに関する記述は、「確信する」、「信念」、「期待する」、「可能性がある」、「はすである」、「推定する」、「意図する」、「予期する」または「予定である」などの用語あるいは類似用語の否定形により特定できます。将来の見通しに関する記述は、経営陣の信念、仮定および現在の期待に基づいており、当社の信念に関する注釈および当社の事業に影響を及ぼす将来の出来事や動向に関する期待が含まれる場合があるため、必然的に不確実なことがあり、それらの多くは当社の管理範囲の対象外です。3D Systems の米国証券取引委員会への定期提出書類の見出し「将来の見通しに関する記述」および「リスク要因」に記載されている要因、およびその他の要因により、実際の結果は将来の見通しに関する記述に反映または予測された結果と大幅に異なる可能性があります。経営陣は将来の見通しに関する記述に反映された期待が合理的であると確信していますが、将来の見通しに関する記述は将来の業績や結果を保証されるものでも、信頼されるべきものでもありません。また、そのような業績や結果が達成される時期を正確に示すものであるとは必ずしも証明されません。記載された将来の見通しに関する記述は、記載日時点のものです。3D Systems は、将来の展開、その後の出来事または状況、あるいはその他の結果にかかわらず、経営陣または経営陣に代わって示された将来の見通しに関する記述を更新または見直す義務を負いません。

3D Systems について
30 年余り前、3D Systems 3D プリントのイノベーションを製造業にもたらしました。現在は、業界をリードするアディティブマニュファクチャリングソリューションパートナーとして、あらゆる活動にイノベーション、パフォーマンス、および信頼性をもたらすことで、これまで不可能であった製品やビジネスモデルを創出するチャンスをお客様に提供しています。当社独自のハードウェア、ソフトウェア、材料、およびサービスの製品により構成されるそれぞれの特定用途向けソリューションは、専門知識を駆使し、お客様と連携しながら製品とサービスの提供方法の変革に取り組んでいる当社のアプリケーションエンジニアにより実装されます。3D Systems のソリューションは、医療、歯科、航空宇宙と防衛、自動車、消費財など、ヘルスケア市場や産業市場でのさまざまな先進的なアプリケーションに対応しています。当社の詳細については、www.3dsystems.com をご覧ください。

2021年3月2日火曜日

名古屋 次世代 3Dプリンタ展 出展

 スリーディー・システムズ・ジャパンは2021年4月に名古屋で開催されるものづくりワールド内次世代3Dプリンタ展への出展を決定致しました。

また会期中の特別セミナーならびに製品・技術PRセミナーでのプレゼンテーションを予定しております。

詳細は イベント・セミナー(3Dプリンタ―)をご確認ください。



バーチャルショールーム

プリンタ―があるだけでは始まらない、プリントしただけでは終わらない、金属3Dプリントのソリューションプロセスをまとめてみました

2021年3月1日月曜日

検査:Geomagic Control X 3Dスキャナを使って簡単に品質チェックを

ノギスで寸法が測りにくいモノのできあがりサイズの確認、設計データとできあがり品の誤差の検証など、3Dスキャナを使った検査のメリットや特徴をご紹介しています。