2021年5月26日水曜日

ハイパフォーマンスな新マテリアルをリリース

 高速・高精細な3Dプリンターとしてお客様から高い評価を頂いている3Dプリンター、 Figure 4 シリーズ用にハイパフォーマンスな2種類のマテリアルを新しくリリースしました。

どちらも、Figure 4 StandaloneFigure 4 Modular の両機種に対応しています。

1.難燃グレード Figure 4 Hi Temp 150C FR Black
【特徴】
 ・ハロゲンフリー
 ・UL94-V0 適合
 ・FAR 23.853 / 25.853 適合

難燃性能だけではなく、耐紫外線性能、耐熱性能も高く、以下の産業分野での試作品や最終製品の生産に活用することを提案します。

・航空宇宙
・自動車、大型車
・鉄道車両、船舶
・家電
・エレクトロニクス




2.高耐久グレード Figure 4 Rigid Gray
【特徴】
 ・ハイコントラストなグレー色
 ・高い耐紫外線性能
 ・生体適合性(ISO10993-5)

寸法精度や再現性、表面の滑らかさのほか、特性のバランスにも優れるため、幅広い分野や用途において、機能性試作品の製作や、細かいデザインの視認性が求められる小ロット量産品の生産への活用を提案します。


ご質問やご相談をお待ちしております。

3D Systems が新しい Figure 4® 樹脂の導入で生産用途を変革

  • 熱変形温度 150℃ の新難燃性材料など、生産能力の高い新材料により、高度な用途、生産性の高いバッチ製造に長期的な機械的性能と環境安定性を実現 
  • ASTM D4329 規格と ASTM G194 規格に準拠した、屋内使用 8 年および屋外環境使用 1 年半に相当するテストを実施した材料

2021 年 5 月 25 日、米サウスカロライナ州ロックヒル - 3D Systems (NYSE:DDD) は本日、バッチ処理の最終用途パーツ製造とプロトタイピング用途用に特別に設計された同社の Figure 4® ポートフォリオに、性能と生産能力に優れた 4 つの新しい樹脂、Figure 4 High Temp 150C FR Black、Figure 4 Tough 65C Black、Figure 4 Tough 60C White、Figure 4 Rigid Gray を追加しました。これらの材料は、一般的なフォトポリマー樹脂とは異なり、屋内および屋外環境における長期的な機械的性能と安定性を特徴とし、家電製品、自動車、モータースポーツ、ヘルスケア、工業製品、航空宇宙、防衛などの産業における非常に複雑な用途に適しています。これらの材料は、硬度、剛性、耐久性、エラストマ、高熱変形温度 (HDT) を含む、同社のFigure 4 の高速かつ生産能力に優れた 3D プリント材料の既存のポートフォリオに追加された最新材料です。粉末結合や熱溶解積層法 (FDM) などのテクノロジとは異なり、Figure 4 のパーツは、射出成形プラスチックと同様に、滑らかで光沢のある表面と、積層ラインが見えない、プリンタで造形されたような外観を特徴とし、仕上げ後処理が少なくなります。

さらに、同社の定評ある 3D Sprint® ソフトウェアの最新リリースを使用すると、高密度パーツスタッキングと新しい支柱サポート構造が可能になり、生産性が 40% 向上します。3D Systems のお客様は、同社の Figure 4 の材料とテクノロジ、ソフトウェア、用途に関する専門知識を含む包括的なソリューションにより、数万または数十万単位の高性能な最終用途プラスチックパーツをバッチ処理できます。


高い熱変形温度 (HDT) と難燃性が要求される用途向けの新材料 

Figure 4 High Temp 150C FR Black は、剛性が要求される航空宇宙 & 防衛、自動車 & モータースポーツ、家電用途向けのプロダクションプラスチックパーツの生産に最適な、ハロゲンフリーの難燃性樹脂です。この材料は、2 mm または 3 mm の厚さで UL94 V0 規格に準拠した、電気コンポーネント、プリント回路基板カバーおよびハウジング向けです。また、3 mm の厚さで、米国連邦航空規制 (FAR) 25.853 と FAR Part 23.853 にも準拠しており、硬質カバー、パネル、ハウジング、輸送機やコミューター航空機の小型機内パーツの生産にも使用できます。この材料は取り扱いが容易であり、高温で溶融またはプリントせずに供給品として使用できます。

Figure 4 High Temp 150C FR Black で生産されたパーツは、ASTM D4329 規格と ASTM G194 規格に準拠した、屋内使用 8 年および屋外環境使用 1 年半に相当する機械的性能と環境安定性を発揮しました。この環境安定性により、屋内環境と屋外環境において、プリントされたパーツが長期にわたり機能性と安定性を維持することを保証します。


高耐荷重プロダクション用途向け剛性 ABS ライク材料(*)

3D Systems は、衝撃強度、伸び、引張強度の組み合わせを実現するために独自設計されたその他の材料で、Figure 4 ポートフォリオを補完しています。さらに、これらの材料は、屋内と屋外において、長期にわたり機械的性能と環境安定性を発揮するように設計されています。Figure 4 のすべての材料は、二次熱硬化なしに、優れた表面品質、精度、再現性を備えたパーツを生産できます。その結果、パーツ完成までのスループットが高速化します。 

Figure 4 Tough 65C Black は、高い降伏点伸び (6.6%) を有し、スナップとクリップに優れています。このため、ブラケット、カバー、スナップフィット、構造パーツ、耐荷重パーツ、カスタム締め具などの用途に最適です。この材料は、屋内と屋外で、それぞれ 8 年と 1 年半にわたり、長期安定性を発揮するため、屋内環境と屋外環境において機能性と安定性を維持しなければならない自動車パーツや消費財パーツなどの用途向けとして位置づけられます。Figure 4 Tough 65C Black は、ISO 10993-5 規格に準拠した生体適合性を備えており、UL94 HB 規格の可燃性に準拠しています。 

Figure 4 Tough 60C White は、Tough 65C Black と性能が全体的に類似しており 、コンシューマ向け製品、ウェアラブルデバイス、ディテールと精度を必要とする汎用パーツに使用される小型スナップフィット、ブラケット、ハンドル、締め具などの機械耐荷重用途に対応するように設計されています。 この材料は、 ISO 10993-5 規格と ISO 10993-10 規格に準拠した生体適合性を備えており、機械的特性、色、細胞毒性、寸法安定性を維持しつつ、一般的な方法で滅菌できます。このため、医療用に設計されたツール、ハンドル、小型プラスチックパーツの生産に最適な材料です。

* Figure 4 Touch 65C Black および Tough 60C Whiteの日本における販売は未定です。


静的プロダクション用途向けの Figure 4 Rigid Gray

Figure 4 Rigid Gray は、以前に発表した PRO BLK 10 材料と性能が全体的に類似しており、優れた品質、屋内と屋外における機械的性能と環境安定性と相まった、熱特性と機械的特性のバランスにより、機能的プロトタイピングと最終用途パーツ生産の両方に対応できます。 この材料は、静的剛性ハウジングとカバー、ケース、パネル、トリムに最適です。グレーの色は、機能プロトタイピングのテキスト、テクスチャ、ディテールの視覚化に便利です。また、この材料は、塗装や金属メッキなどの二次プロセスにも適しています。

この材料は、すでに 3D Systems のお客様に価値を実証しています。Decathlon 社の材料エンジニアの Grégoire Mercusot 氏は次のようにコメントしています。「当社では、Figure 4 Rigid Gray 材料を使用して、スキーヘルメットアクセサリ、自転車用照明カバー、スポーツシューズの靴底とコンポーネントなど、コンシューマ向けスポーツ用品ライン向けに機能パーツを迅速に納入しています。当社は、この材料の性能と、Figure 4 ソリューションの全体的な生産性にとても感銘を受けています。プリンタで造形されたパーツは、射出成形プラスチックに匹敵する優れた寸法精度と完璧な品質を発揮します。材料の魅力的なグレーの色は、パーツ上で表面のきめ細かいディテールやテクスチャを強調するのに最適です。」

3D Systems の材料エンジニアリング & 開発担当シニアバイスプレジデントの Edwin Hortelano 博士は次のようにコメントしています「当社のお客様はイノベーションで業界をリードし、ますます複雑化する用途のサポートに関して当社を頼りにしています。当社は、お客様と協力して、お客様の用途に関する課題に対応する最適なソリューションの設計を支援するだけでなく、多くの場合において、必要な独自の機械的特性を実現する新材料の開発も行っています。当社の材料サイエンティストは、性能を強化させるだけでなく、生産性を向上させるパーツをお客様が製造できるように、Figure 4 ポートフォリオ用にこれらの最新機能強化版を作成しました。3D Systems は、材料、3D プリントテクノロジ、ソフトウェア、用途に関する深い専門知識を組み合わせることで、市場投入までの時間を短縮し、競争優位性を実現する、業界をリードする積層造形ソリューションを提供できます。」


これらの材料の一般提供は 2021 年 6 月中旬を予定しています。3D Systems の包括的なプラスチック材料ポートフォリオの詳細については、同社のウェブサイトをご覧ください。


将来の見通しに関する記述

本リリースの特定の記述は、過去または現在の事実の記述ではなく、1995 年米国民事証券訴訟改革法 (Private Securities Litigation Reform Act of 1995) の意義の範囲内における将来の見通しに関する記述です。将来の見通しに関する記述には、当社の実際の結果、業績または成果が過去の結果あるいは将来の見通しに関する記述によって明示または暗示される将来の結果または予測と大幅に異なる可能性がある既知および未知のリスク、不確実性およびその他の要因が含まれます。多くの場合、将来の見通しに関する記述は、「確信する」、「信念」、「期待する」、「可能性がある」、「はすである」、「推定する」、「意図する」、「予期する」または「予定である」などの用語あるいは類似用語の否定形により特定できます。将来の見通しに関する記述は、経営陣の信念、仮定および現在の期待に基づいており、当社の信念に関する注釈および当社の事業に影響を及ぼす将来の出来事や動向に関する期待が含まれる場合があるため、必然的に不確実なことがあり、それらの多くは当社の管理範囲の対象外です。3D Systems の米国証券取引委員会への定期提出書類の見出し「将来の見通しに関する記述」および「リスク要因」に記載されている要因、およびその他の要因により、実際の結果は将来の見通しに関する記述に反映または予測された結果と大幅に異なる可能性があります。経営陣は将来の見通しに関する記述に反映された期待が合理的であると確信していますが、将来の見通しに関する記述は将来の業績や結果を保証されるものでも、信頼されるべきものでもありません。また、そのような業績や結果が達成される時期を正確に示すものであるとは必ずしも証明されません。記載された将来の見通しに関する記述は、記載日時点のものです。3D Systems は、将来の展開、その後の出来事または状況、あるいはその他の結果にかかわらず、経営陣または経営陣に代わって示された将来の見通しに関する記述を更新または見直す義務を負いません。


3D Systems について 

30 年余り前、3D Systems は 3D プリントのイノベーションを製造業にもたらしました。現在は、業界をリードするアディティブマニュファクチャリングソリューションパートナーとして、あらゆる活動にイノベーション、パフォーマンス、および信頼性をもたらすことで、これまで不可能であった製品やビジネスモデルを創出するチャンスをお客様に提供しています。当社独自のハードウェア、ソフトウェア、材料、およびサービスの製品により構成されるそれぞれの特定用途向けソリューションは、専門知識を駆使し、お客様と連携しながら製品とサービスの提供方法の変革に取り組んでいる当社のアプリケーションエンジニアにより実装されます。3D Systems のソリューションは、医療、歯科、航空宇宙と防衛、自動車、消費財など、ヘルスケア市場や産業市場でのさまざまな先進的なアプリケーションに対応しています。当社の詳細については、www.3dsystems.com をご覧ください。


2021年5月21日金曜日

シリーズ<こんなにすごいぞ Figure 4>: 第1回 - 高速小型光造形プリンタ―"Figure 4"の魅力にせまるシリーズ掲載はじめます!

3D Systems社のFigure 4(フィギュア―・フォー)っていう3Dプリンターを聞いたことがありますか?これまで他の光造形タイプの3Dプリンターに埋もれてしまっていたこのプリンター、日本国内でも数多くの造形を重ねるごとにご使用いただいているお客様及びご検討されているお客様の期待を、良い意味で裏切ってきているのです。もっと積極的に紹介しないともったいない!ということで、単なる製品紹介にならないように、造形に関してより具体的で実践的な情報を発信することを目的として、僭越ながら新たなブログの連載を開始することにしました。今回は第1回目ということで、Figure 4製品のラインアップと製品ごとの概要をご紹介します。これ以降の連載も今回のように4,5分程度で読めるような感じで情報をまとめていきたいと思いますので、継続してお読みいただけると幸いです。では前置きはここまでにしまして、早速本題に入りたいと思います。

Figure 4は光造形タイプの3Dプリンターで、各積層レイヤーを面露光することにより造形時間を大幅に短縮しています。メンテナンスは簡単!材料交換も非常に簡単で使いやすさ抜群です!皆さんが最も気にされる造形品質も、先にも申し上げましたが、昨年来日本国内でも既に多くのベンチマークを実施しており、依頼されたお客様より非常に高いご評価をいただいております。

<Figure 4 ラインアップ>

Figure 4 Standalone(フィギュア―・フォー・スタンドアローン)

造形エリアX:124.8×Y:70.2×Z:196㎜を可能とするラインアップの中のエントリーモデルです。単独使用がメインの環境にピッタリ。造形品質は他のモデルと全く同じです。
材料は樹脂用のトレイに手動で装填します。
  本体の大きさ:約68.1 x 70.4 x 135.6 ㎝
  重量:約54.4㎏

 

Figure 4 Jewelry(フィギュア―・フォー・ジュエリー)

ジュエリー用アプリケーションに特化した材料のみを扱うプリンターです。それ以外、上記のStandaloneと同じです。
材料は樹脂用のトレイに樹脂ボトルから手動で補充します。
  本体の大きさ:約42.6 x 48.9 x 97.1 ㎝
  重量:約34.5㎏

 

Figure 4 Modular(フィギュア―・フォー・モジューラー)

本体の拡張性があり、1台のコントローラーから最大24台のプリンターを制御することが可能です。造形サイズは、XY平面がStandaloneと同じですが、Z方向は346㎜まで拡張されています。樹脂材料はポンプによって自動補充されます。
  本体の大きさ:約66.1 x 72.9 x 209.1 ㎝(プリンター本体)
  重量:約190.5㎏

 

Figure 4 Production(フィギュア―・フォー・プロダクション)

1コントローラセルから4つのプリンターセルを制御(1プリンターセルはModular 4個分の造形能力)できるという拡張性の他に、使用目的と内容に応じてカスタマイズすることができるようになっています。造形サイズは、上記のModularと同じです。 樹脂材料は自動で補充されます。
  本体の大きさ:
    約88.9 x 91.4 x 210.8 ㎝(本体4セル)
    約76.2 x 132 x 210.8 ㎝(コントローラー)
  重量:
    約340㎏(本体4セル)
    約363㎏(コントローラー)

 

機種によって使用できる材料の違い等ありますが、造形の基本性能は全て同じです。以降連載中は特別機種名を明記しない限り、Figure 4共通の項目だと思ってお読みください。

Figure 4ファミリーについての詳細はこちらになります。

https://ja.3dsystems.com/3d-printers/figure-4

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

記事 AEs

3D Systems、2 社の戦略的買収を発表

  • Allevi, Inc. の買収により、医学および薬学研究室の成長を促進することで再生医療イニシアチブの拡大を目指す
  • ドイツのソフトウェア会社 Additive Works GmbH の買収により、産業規模で 3D プリント プロセスの高速最適化シミュレーション機能の拡大を目指す


2021 年 5 月 6 日付け、サウスキャロライナ州ロックヒル – 本日、3D Systems (NYSE:DDD) は、医学および高い信頼性が求められる産業で急速に拡大しつつあるアィディブ マニュファクチャリング (AM) の機会に対応するため、的を絞った投資を行ったことを発表した。今回の投資は、2020 年 8 月に発表した「再編成」、「再構築」、「非主力資産の売却」、「加速する成長への投資」といった 4 段階からなる当社の意欲的なイニシアチブにおける重要なステップの一環でもある。

Allevi 買収による再生医療成長への投資 

3 年にわたり懸命に開発に取り組んだ結果、今年 1 月、3D Systems は United Therapeutics とのパートナーシップ提携を通し、人体の固形臓器 (肺など) のプリントに的を絞った再生医療プログラムにおいて大躍進を遂げたことを発表した。この進歩に付随して、当社は再生医療への取り組みを拡大するため、この躍進的技術への投資計画も発表しており、平行して、近々臓器以外の人体へも適用する。

当社では、生体再生医療での用途において継続的な進歩が見られたことを受け、医療および薬学の研究開発ラボにおいて、近い将来増加が見込まれる先進的なバイオプリントの要求を満たし、本技術を拡大する更なる機会を見い出している。上記のラボでは、3D バイオプリントを使用する機会を増やして体内の自然組織、骨、血管を模倣する 3D 細胞構造を作成し、再生医療の生体外研究と新たな薬物療法の開発を促進している。このようなラボの中心的取り組みを促進するため、当社は、ペンシルベニア州フィラデルフィアを拠点とする 3D バイオプリンター、生体適合材料 (別名バイオインク)、ラボ専用ソフトウェアで構成されるバイオプリント ソリューションの開発会社である Allevi を買収したことを発表した。2014 年、Allevi はこの新興市場に向け、優れたテクノロジー基盤、ブランド、流通ネットワークを確立し、現在では 40 か国以上に 380 以上の医療および薬学研究所を構えている。Allevi は完全ソリューションのプロバイダーとしてビジネスモデルを 3D Systems に合わせて調整するほか、両社は生体用途に向けて 3D Systems が開発した技術の活用に向け体制を整え、規模拡大に伴うラボのニーズを満たす。

この買収により、3D Systems は急速な成長を遂げる医療再生分野における数々の用途に効果的に対応できるようになる。医療再生分野の収益は、毎年 15% 以上成長し、2025 年までには 180 億ドルを上回ると Medgadget、Research and Markets、Allied Market Research など、複数の研究所によって予想されている。Allevi の技術と専門性が加わることで、3D Systems はラボと人体への用途を短期的および中期的に開発するほか、人体臓器の開発を長期的に実現することを予定している。このような根幹を基に、また、急速に成長する影響力の大きい用途に向けて開発活動のペースを整えることで、当社は新興医療市場のリーダーとして独自の地位を確立している。


アディティブ作業の獲得により、産業規模でアディティブ マニュファクチャリングの採用を加速

アディティブ マニュファクチャリングの産業化は、金属およびポリマーのプリント テクノロジーの成熟と、産業機器、信頼性の高さが求められる用途、人体での使用に適したプリント適性を備えた材料が急速に拡大されたことで実現されている。今後、AM の成長に欠かせないのは、幅広い産業の一般的な製造メーカーでの導入に対応できるソフトウェアの存在である。製造メーカーにとって、生産性を上げ、プリント製品の生産量とパフォーマンスを向上させるためには、ソフトウェアは使いやすく、新しいコンポーネントの設計のプリント プロセスに合わせて短時間で最適化できることが必要不可欠である。

本産業のパイオニアおよびアディティブ マニュファクチャリングの産業化のリーダーである 3D Systems は、2016 年に 3DXpert® を導入している。市場をリードするこのソフトウェア パッケージは、部品設計から後処理まで、AM ワークフローの各ステップに対応できる。3DXpert は後続のリリースでプロセスの各ステップを見直し、ワークフローの最適化と、より高度なプリント テクノロジーや材料に対応できるように改善されている。このソフトウェアの基盤構築を足掛かりに、3D Systems は Additive Works の買収契約を締結し、規制当局の認可を受けた旨を発表した。ドイツのブレーメンを拠点とする当ソフトウェア会社は、2015 年の設立以降、シミュレーションに基づく最適化および AM プリントの準備とワークフローの自動化に焦点を絞っている。高度なアルゴリズムと使いやすいユーザー インターフェースを採用した Additive Works のソフトウェアを使用すれば、製造エンジニアは、部品の向きやサポート構造など、最適なプリント設定をすぐに決定できるほか、効率的な熱管理や歪み補正といったプロセス設定を直接適用できる。この高度に自動化されたシミュレーション ソフトウェアは、主要な CAD システム、3DXpert、その他のプリント プラットフォームとシームレスに連携するため、生産量、スループット、コンポーネントのパフォーマンスを向上させつつ、設定時間を削減して、生産性を増大させられる。結果的に、製造プロセスが短縮されるうえ信頼性が高まるほか、コストの削減、コンポーネント パフォーマンスの向上が実現される。

Additive Works のシミュレーションの専門性を 3D Systems のソフトウェア チームに取り込むことで、同社がサービスを提供する産業やヘルスケア市場全般でのアディティブ マニュファクチャリングの採用を促進すると同時に、当社の AM ソフトウェア ポートフォリオとイノベーション能力を強化していく。これには、専門家向けの Additive Works Amphyon と CAD ユーザー向けの Amphyon プラグインが含まれ、両製品とも、今後も継続的に単独製品として顧客向けに販売するほか、サポートを提供する。 


今回の 2 社の買収について、3D Systems の社長兼 CEO である Jeffrey Graves 博士は、次のように述べている。「当社は、加速する成長と収益性への投資にさらに注目しつつ、当社の 4 段階計画を継続的に提供していくつもりです。3D Systems のポートフォリオに Allevi および Additive Works 社の専門性、能力、技術が加わることに期待を膨らませています。今回の投資により、当社は産業全般の用途における AM の導入率を促進しつつ、再生医療のような極めて活気的な市場を含め、ヘルスケア市場に幅広く対応できるソリューション ポートフォリオの充実を図っています。また、今回の投資は当社のお客様に今まで以上の価値をもたらし、当社の技術に新たな門戸を開くだけでなく、今後 3D Systems が活気に満ちた未来に求める成長と収益性の促進につながるはずです」   

3D Systems は、本件に関し、2021 年 5 月 11 日、午前 8:30 (EDT) に予定される収支報告で、さらなるコメントを発表する予定です。詳細については、同社のウェブサイトをご覧ください。


将来の見通しに関する記述

本リリースの特定の記述は、過去または現在の事実の記述ではなく、1995 年米国民事証券訴訟改革法 (Private Securities Litigation Reform Act of 1995) の意義の範囲内における将来の見通しに関する記述です。将来の見通しに関する記述には、当社の実際の結果、業績または成果が過去の結果あるいは将来の見通しに関する記述によって明示または暗示される将来の結果または予測と大幅に異なる可能性がある既知および未知のリスク、不確実性およびその他の要因が含まれます。多くの場合、将来の見通しに関する記述は、「確信する」、「信念」、「期待する」、「可能性がある」、「はすである」、「推定する」、「意図する」、「予期する」または「予定である」などの用語あるいは類似用語の否定形により特定できます。将来の見通しに関する記述は、経営陣の信念、仮定および現在の期待に基づいており、当社の信念に関する注釈および当社の事業に影響を及ぼす将来の出来事や動向に関する期待が含まれる場合があるため、必然的に不確実なことがあり、それらの多くは当社の管理範囲の対象外です。3D Systems の米国証券取引委員会への定期提出書類の見出し「将来の見通しに関する記述」および「リスク要因」に記載されている要因、およびその他の要因により、実際の結果は将来の見通しに関する記述に反映または予測された結果と大幅に異なる可能性があります。経営陣は将来の見通しに関する記述に反映された期待が合理的であると確信していますが、将来の見通しに関する記述は将来の業績や結果を保証されるものでも、信頼されるべきものでもありません。また、そのような業績や結果が達成される時期を正確に示すものであるとは必ずしも証明されません。記載された将来の見通しに関する記述は、記載日時点のものです。3D Systems は、将来の展開、その後の出来事または状況、あるいはその他の結果にかかわらず、経営陣または経営陣に代わって示された将来の見通しに関する記述を更新または見直す義務を負いません。


3D Systems について 

30 年余り前、3D Systems は 3D プリントのイノベーションを製造業にもたらしました。現在は、業界をリードするアディティブマニュファクチャリングソリューションパートナーとして、あらゆる活動にイノベーション、パフォーマンス、および信頼性をもたらすことで、これまで不可能であった製品やビジネスモデルを創出するチャンスをお客様に提供しています。当社独自のハードウェア、ソフトウェア、材料、およびサービスの製品により構成されるそれぞれの特定用途向けソリューションは、専門知識を駆使し、お客様と連携しながら製品とサービスの提供方法の変革に取り組んでいる当社のアプリケーションエンジニアにより実装されます。3D Systems のソリューションは、医療、歯科、航空宇宙と防衛、自動車、消費財など、ヘルスケア市場や産業市場でのさまざまな先進的なアプリケーションに対応しています。当社の詳細については、www.3dsystems.com をご覧ください。


2021年5月17日月曜日

半導体製造装置 メタルアディティブマニュファクチャリング適用事例


3D SYSTEMS は、アディティブマニュファクチャリングのリーダーとして、大手半導体製造装置メーカーと10年以上に渡って試作から生産へのスケーラブルな移行を支援してきました。シリコンウェハーの大型化とデザインルールの更なる微細化によってより複雑さを増す半導体製造装置に、アディティブマニュファクチャリングによって最適化されたコンポーネントを用いることでそのパフォーマンスを高められることが判ってきました。リソグラフィ装置やプロセス装置に使われる、マニフォールドやウェハーテーブル、ウェハーハンドリングシステムの他、治具やブラケットなどへの適用が進んでいます。これらがナノレベルでのシステム精度向上に貢献し、かつ生産スピードやスループットの向上とTCOの削減に繋がります。

課題
  • 部品点数の増加と、より複雑になるシステム
  • 精度と解像度の障壁
  • 生産スピードの限界
  • システムの共振と運動
  • 温度勾配と温度安定時間
  • システムの品質、寿命、サービスし易さ
  • 大規模なサプライチェーン

ベネフィット
  • 複雑なコンポーネントを迅速に繰り返し検証
  • 乱流、圧力変動、振動を抑制
  • 正確な温度コントロール
  • 比強度の最適化 
  • 機能的に統合された一体化パーツの生産
  • スムースなパーツ表面

事例
Wilting社における半導体資本設備への3Dプリンティング活用概要

マニフォールドの流体パフォーマンス改善
 外乱力 90% 低減

 1-2 nmプロセス精度向上

 パーツ点数 10分の1

 空間容積最小化

 15以上の材料

 スムース & クリーン

ウェハーテーブルの熱伝導効率を改善
 温度勾配 6分の1に低減(14mk -> 2.3mk)

 温度安定時間 5分の1に短縮

 1-2 nmプロセス精度向上

 高いウェーハスループット

 信頼性向上

 スムース & クリーン

先進的な光学フレクシャと構造の最適化
 アセンブリ重量 50% 低減

 被写界深度5要素を制限

 振動低減

 23%高い共振周波数
 
 部品点数 14分の1

 慣性を抑え操作速度を高速化

 スムース & クリーン

事例全文は当社WEBサイトから参照頂けます。
記事 SMk

2021年5月10日月曜日

リバースエンジニアリングワークショップ 2/5

 

リバースエンジニアリングって何?を知るオンラインワークショップ第2回は、「どこまでやったら良いの?スキャンデータの編集あれこれ」と題してポリゴンデータ編集についてご紹介します。

スキャンしたデータの量を減らしたり、穴を埋めたり、スキャンしきれなかったところをどうするか、どこまでどう処理するべきか、などなど解説&一緒に作業してみましょう。

5月21日金曜日午後1時半、開始です。2回目だけでの参加も可能です。

参加申し込みはこちらから。