2017年12月25日月曜日

3Dプリンターでオリジナルオセロ

Merry Christmas! 

今日はクリスマスですね!会社のある恵比寿ガーデンプレイスではツリーやらイルミネーションやらですっかり華やかな雰囲気です。そんな中、スリーディー・システムズ・ジャパンでは先日社内イベントとして初めてささやかなクリスマスパーティを催しました。そこでの企画として作られたのがオリジナルのオセロボードとストーンです。

ご存知でしたか?

オセロは日本生まれのボードゲームで、簡単なルールでありながら戦略思考を要するということで子供から大人まで楽しめ、今や世界大会もあるほど人気があるんです。またそのネーミングや、盤および石の色、大きさにも由来があり、なかなか奥深く、知るほどに面白いゲームなのです。
しかし何と言っても石の厚さが薄いので、造形時間がかからなくてプリンタ向き!

オリジナルオセロを作ろう!

というわけでおよそ1か月前からデザインやモデリングを開始したのですが、さて、せっかく作るなら普通とは違ったものにしたい。ということで、石には柄を付けて、眼だけではなく触感でも白黒が分かるようにエンボス加工を施すことにしました。
これにはまずは画像を用意しなくてはいけません。1つはフリーの画像を、反面はちょうどよい画像が無かったので、モデリングした形状のシルエットを使うことに。

石の形状を作ります。ここでも触り心地や造形結果、後処理を考慮して表面を凹面にする一工夫を。

用意した画像使ってエンボス加工します。

盤は模様をカラーでプリントしたいので石膏フルカラータイプのProJet CJP 660 Proを使います。石膏は重いので、それを考慮してリブを作って
こちらはフリー画像を加工して盤の目を作った画像をテクスチャとしてマッピング。

データができたらプリントです。
石は白いプラスチックマテリアルと黒いプラスチックマテリアルというように2種類のマテリアルを同時にプリントできるマルチジェットプリンターProJet MJP 5600を使います。3D Sprintでマテリアルを割り当ててプリント。

盤は一度に造形できるサイズではないのであらかじめ半分に切断してあります。造形範囲に収まるように配置しなおしてプリントします。
完成品はこちらです。なかなかきれいに仕上がっています。

石を盤と同じ石膏タイプで作ってみると、MJPのプラスチックとはまた違った趣に。石膏タイプは重みがあって重厚な感じ、プラスチックは半透過した透明度のある軽い感じに仕上がっています。
左:石膏、右:プラスチック

オセロはトーナメントで16人の熱い戦いの末、なんと入社1週間のエンジニアが冷静な戦いぶりを発揮して勝利を勝ち取りました。

さて、次は何を作ろう?