スリーディー・システムズにはリバースエンジニアリングのためのソフトウェアの代表製品として Geomagic Design X というものがあります。当ブログでもこの製品の新バージョンの案内や機能紹介をたびたびしていますが、そもそも「リバースエンジニアリング」って何でしょうか?
この言葉はけっこう広義に渡って使われていますし、歴史も長いので一度は聞いたことがあるかもしれません。おおざっぱに言えば、「すでに存在しているものから新たにモノをつくる」ということに関連した言葉です。何もないところからモノをつくるーこれが普通のものづくりの流れだとすると、その逆(リバース)なのでリバースエンジニアリングというわけです。
具体的にはどんなことがリバースエンジニアリングによって行われるかというと、
- 既製品の設計変更
- 製造過程で手加工された部品の、図面や3Dデータへの変更の反映
- 既製品の強度解析のためのデジタルデータへの変換
- 既製品への型、フィッティング部品の制作
- 工場への機材導入のための配置検証
- デジタルアーカイブ
などで、実に多くの場面で使われます。さて、このリバースエンジニアリングと切り離せない技術が3Dスキャニング。立体物をスキャンする技術で、これを行う機器は3Dスキャナと呼ばれます。これを使うことで実世界のモノを、パソコン上で扱えるデジタルデータに変換することができ、そうしてデジタルデータ化された部品データから用途に合ったモデルが作られていくのです。
既製品の解析とデザイン検討 |
機械加工パス計算用のデータ作成 |
フロントガラスのサンシールドの設計 |
既成品からの設計変更 |
* 上記画像中の青、緑、紫で表示された形状がスキャンされたデータ。その右側に表示された設計データが、スキャンデータからリバースエンジニアリングされたもの
もっとリバースエンジニアリングについて知りたい方は:
リバースエンジニアリングワークショップ オンラインのお知らせ イベント・セミナー(ソフトウェア)
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