補助機能の中で頻繁に使用する機能に、ビュー があります。今回はその中の クリッピング についてお話しさせていただきます。
3Dプリンターによる造形において、パーツの最適な造形姿勢を見つけることは、より高品質な造形結果を得るうえで非常に大切な要素の一つになります。パーツの大きさや、サポート面の制限によって必ずしも理想的な姿勢を得ることは難しいかもしれませんが、それでもベストな姿勢を求めるというのは大切なことです。
今回お話しする クリッピング は、X軸、Y軸、Z軸に垂直な面を任意の位置に移動してその断面を確認したり、構造的に入り組んだパーツの内部を確認したり、サポート取り付け作業をしたりと非常に便利に使えます。特にZ軸は、造形断面がどのように変化していくのかを確認する最適な方法になると思います。
まずは 3D Sprint のツールバーの最も右側にある、ビュー をクリックすることで開けます。クリッピング は開いたウィンドウの下段にあります。
クリッピング による断面の、観察方向も設定できます。それぞれの軸で左斜め上にチェックを入れると、原点の方向に断面を見るようになり、右斜め下にチェックを入れると、原点から断面を見るようになります。
クリッピング面は、位置 の数値を変更するか、クリッピング面を左クリックしながらマウスを動かすと自由に位置を変えられます。なお、可視 にチェックが入っているときはサポートの設計等はできませんので、チェックを外してください。
クリッピング のチェックを入れたままで 可視 のチェックを外すと、クリッピングされた状態でサポート設定等の作業が行えますので、外側から見えない又は見えにくい部位については、便利に使えると思います。
Z軸でクリッピングを使い、底面(造形開始方法)から見てどのように造形断面が変化していくか、動画を見ていきましょう。断面を造形方向に進めて見ながら、もし造形断面が何もないところに突然現れるようだったら、要注意です。不連続な面、点、線はサポートをつけないと、造形ができません。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
訂正とお詫び
前回の第15回目の最後におきまして、次回も引き続きサポートパラメータについてお話しすると書きましたが、冒頭にお話ししました通り前回まででサポートパラメータについてのご説明は終了しております。ここで訂正してお詫びいたします。
記事:AEs
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