[背景]
”3Dシステムズの創始者であるチャック・ハル氏は、1987年に世界で始めて『光造形』という技術を製品化しました。これは、金型を作らなくても、データ(CADの3次元図面)だけあれば、そこからプラスチックのモデルができてしまう、という当時は大変画期的なものでした。光造形とは、溶けたプラスチックの上にレーザーをあてると、当ったところだけが固まり薄い膜状のものができ、それを上に積み重ねることで最終的に製品と同じようなプラスチックの形状モデル(試作品)ができてしまうのです。
(ちょっと地層が長い年月積み重なって渓谷や山ができるのに似ていますが、一層一層の形状はコンピュータ技術で自由に変えられるし、もちろん何年ではなく数時間~数十時間でできてしまいます。)
これは当時からモノ作りの流れを根本的に変えてしまう可能性を持っていましたが、実際、光造形技術のおかげで、航空機、自動車、家電、玩具、医療歯科、などなど、生活で接しているあらゆる人工物の試作、製造、そして治療などの方法が大きく変化し、品質の向上、低価格化、短納期化にも貢献しました。そして新しい分野での新しい利用の広がりは、現在も進行中です。
チャックは同時に、この光造形の装置が理解しやすいデータとして、STL(STereoLithography)という、三角ポリゴンの集合体である幾何データのファイル形式を提案、今ではこれが業界標準のファイル形式になっています。
それから22年が経って、光造形は進化を続け、さらにナイロンの粉などにレーザーをあてて硬化させるSLS(Selective Lazer Sintering)-粉末造形装置から、さらに低価格でオフィス環境でも使える3Dモデラー/3Dプリンタまでラインナップを広げています。
3Dシステムズは、光造形・粉末造形・3Dプリンタと4つの主な技術を持ち、上は1億円以上、下は200万円以下という広いプロダクトラインを持つ、唯一のトータルソリューションメーカです。またベンチャの多いこの業界では珍しく、NASDAQに上場しています。”
これから、スリーディー・システムズでの技術動向、ユーザ情報、応用事例など、国内外で起こっているexcitingな状況を、少しでも皆さんにお伝えしたく、ブログという形でお伝えしたいと思います。
よろしく!
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