2017年8月25日金曜日

[ User Story vol. 01] メタルプリンターと3DXpertソフトウェアで前進的なワークフローを確立したMetal Technology社

3D Systems社のUser Storyの抄訳版をブログで更新していく予定です。

3D Systems’ Metal Printers and 3DXpert Software Advance Workflow and Capabilities at Metal Technology, Inc.

メタルプリンターと3DXpertソフトウェアで前進的なワークフローを確立したMetal Technology社


課題
ダイレクトメタルプリンティングワークフローの合理化し、複雑なメタル部品の生産時間を短縮し、トータルコストの削減。

解決策
3D SystemsのProX®DMPシリーズプリンターで3Dプリント用ファイルの最適化準備するための、メタルアディティブマニュファクチャリング向けオールインワンソフトウェア3DXpert™

結果
• ファイル処理時間を最大75%短縮
• 製造時間を最大40%短縮
• ソフトウェアソリューションの時間とコストの削減
• データ転送エラーのリスクを回避


オレゴン州を拠点するMetal Technology社(MTI社)は、40年以上のメタル製造業の実績があり、幅広い機能と高品質の造形により、顧客から高い信頼を得ています。 MTI社は、独自の深絞り成形、鍛造、回転、CNC加工、および積層造形技術に基づき、航空宇宙、防衛、原子力、医療分野の様々な顧客にサービスを提供しています。NASAを含む顧客リストに加えて、MTIの優れている点は、非常に複雑な設計を管理し、ニッケル超合金、タンタル、チタンなどの特殊材料を扱うという厳しい要求に応えることができることです。



Metal Technology社 エンジニアリング ディレクター Jason Stitzel氏は次のように述べています。「お客様と密にコミュニケーションをとり、課題を理解し、複雑な要件に対するソリューションを特定し、特別なニーズに合わせてコンポーネントを構築します。 アディティブマニュファクチャリング(ダイレクトメタルプリンティング(DMP))は、お客様と一緒に機能部品を開発するめったにない機会ととらえています。」


メタル部品のアディティブ・マニュファクチャリングを活用した成功事例の1つは、いくつかの複雑な内部流路を有するバルブ部品でした。従来、バルブは、一緒に溶接、鍛造します。 3Dプリントを使用して、MTI社は、顧客と協力して、複雑形状の設計を単一の部品に造形しました。 Stitzel氏は、アセンブリに伴う時間と労力を節約するだけでなく、単一造形を可能にし、メンテナンスの必要性が低く、寿命が長い優れた製品を提供しました。MTI社の多くのプロジェクトでは、ニッケル超合金やタンタルなどの材料が必要であり、これらの材料や極端な温度に関連した独自の課題に対して、お客様により良いソリューションを提供できるようになりました。


MTI社は、優れたプリンターを提供するだけでなく、最先端の技術をもつベンダーと提携しようとしていました。
「3Dシステムズを選択した大きな要因は、プロセスのコントロールを強化することでした。現在利用しているものから拡張したいと思っており、3Dシステムズが他のベンダーよりも優れていると感じました。 また、3D Systemsは、製品のR&Dに膨大な投資をしています。現在、MTI社には3Dシステムズ社のProX®DMP 320とProX DMP 200の2つの3Dプリンターを所有しており、ProX DMPシリーズにより、従来よりも迅速かつ経済的に最終用途の部品を生産することができます。」とMetal Technology社のCEO、Gary Cosmer氏は述べています。
MTI社は、常に最先端技術に興味を示しており、業界初のメタルアディティブマニュファクチャリングの包括的なソリューションである3DXpert™ソフトウェアを組み込むことを熱望していました。


Jason Stitzel氏は次のように述べています。
「少なくとも3つの異なるソフトウェアを使用していましたが、最終製品を1つのシステムですべて実行できるようになりました。3DXpertは、3Dプリンターが単一のパッケージでプロダクションで理解し使用できるジオメトリとファイルを作成するために必要なすべてのツールを提供しています。これは、ソリッドモデルからSTLへの変換をしなくてもすみます。ネイティブCADモデルを3DXpertに読み込み、必要に応じてCADツールで修正し、最適なサポート構造を適用します。3DXpertのゾーニング機能を使用して、様々なプリント戦略を簡単に定義できます。 30ミクロンの微細な層を持つ非常に薄いシェルを作り上げることができます。他社のソフトウェアでは、多くの時間と努力が必要です。 3DXpertを使用すると、部品の解析、素早く簡単に操作でき、サポート材料を減らすことでコスト削減が可能になります。」


3DXpertは、ファイル処理時間を75%も短縮することができました。「3DXpertを使用する前に、スライスエンジンで複雑な部分を実行すると、処理、スライス、パラメーターの実行、およびビルドファイルの作成に20時間ほどかかりました。 3DXpertを使用すると、わずか4時間で同じビルドを実行できます。プロセスの途中で、設計変更や改良することが起こります。以前は、モデルを変更すると、最初からやり直す必要がありましたが、 3DXpertは、設計や方向付けの変更に対してより寛容です。いくつかのことを微調整する必要があるかもしれませんが、私たちが行ったすべての作業を失うことはありません。プロジェクトの大幅な遅延やコストの犠牲を払うことなく、部品をより使いやすくすることができるからです。


「非常にチャレンジな要件を備えた非常に要求の厳しいお客様へサービスを提供することに自信を持っています。 アディティブ・マニュファクチャリングでは、お客様が思い描いているアイデアを形にすることができ、従来の方法では難しかったソリューションを顧客に提供することができます。3Dシステムズのプリンターと3DXpertは、迅速な部品生産を可能にし、弊社のビジネスの成功の大部分を占めています。我々は、検査や造形後の処理なども3Dシステムズのソリューションをで活用することで、ワンストップサービスのソリューションを完成させることが可能になりました。」とStitzel氏とコメントしています。

2017年8月24日木曜日

3Dプリンターで型作り、新しい活用方法の提案①

今回は3Dプリンターを使った新しい活用方法の提案になります。

これまでの3Dプリンターの活用方法と言えば、成型品を出力するという使われ方がほとんどで、樹脂型を製作するために出力されることは、あまりなかったように思います。そこで今回は、3Dプリンターで出力したものが成形品ではなく簡易樹脂型としても活用できる!という内容の提案になります。

成形品ではなく型を3Dプリンターで出力するイメージ図


同じ形状ものを大量に生産するには、型を作って出力する方が効率的です。そして、3Dプリンターは形状の違うものを多く出力することが得意です。

しかし、型を作ろうとすると時間もコストも多く必要になり、意匠デザインとなると、細やかな違いを比較して納得のいく形状を詰めたいものです。そのために短時間で大量に形状の違うものを出力できる3Dプリンターの樹脂型作りを提案します。3Dプリンターで型を作り違う形状のものを多く出力し、短い時間でアイデアを具現化することができます。

次回は実際に3Dプリンターで制作した型を使って、違うバリエーションの形状を出力し、検討したものをお伝えします。ご期待ください!