2018年12月28日金曜日

Geomagic Design X 2019 -UIと使い易さの改善-




Geomagic Design X 2019(以下「DX2019」と称する)の開発で焦点となったものが『速度・品質・使い易さ』です。このテーマに即して刷新された機能・追加された機能があります。
  • Speed: 速度
    ポリゴン使用時に動作しているエンジンが刷新されレスポンスが大幅に向上しました。ソフトウエアの中核となるエンジンに変更をかけたことにより、レスポンスが大幅に向上しています。ここから新たな開発のスタート地点として、恩恵を受ける機能が拡大予定です。
     
  • Quality: 品質
    新しく解析ツールの機能が拡大され、高品質のサーフェースを作成するための支援ツールが追加されました。作成を可能にするための土台となる機能が改善・追加されています。
     
  • Experience: 使い易さ
    ユーザーインターフェイスの刷新と操作性の改善が行われました。使い勝手向上のため機能整理を行い、検査ソフトのGeomagic Control X(以下「CX」と称する)と機能の統一を図りました。機能が整理されたことで、初めてご使用されるお客様にも分かり易くなっています。




 今回は『ユーザーインタフェイスと使い易さの改善』というテーマでお伝えします。
主にリボンレイアウトの刷新と機能が整理されたことにより、見やすく使い易くなっています。操作性として要望が高かった機能が追加されています。

ホームタブのリボンレイアウトが新しくなりました。
多岐に渡る機能が整理され、右から左にワークフローに沿って操作していけば基本的な操作がつかめるように、一般的な操作フローに沿ったツールは位置になっています。

新しくLiveCaptureリボンが追加されました。
Design Xから測定機を直接操作する機能として『Live Capture』という機能がありますが、従来のDX2016ではメニューの中から機能を選ぶというわずらわしさがありました。
DX2019ではCXと同じようにタブから機能を選ぶ操作スタイルに変更されています。これにより使用したい機能に素早くアクセスできるようになりました。




  • アクティブメッシュについて
    DX2016ではスキャンデータが複数ある場合は、編集したいスキャンデータを選択してコマンドを実行するという操作スタイルでした。事前の選択を忘れると、コマンドがグレーアウトの状態で押せないという仕様になっていました。DX2019ではコマンドは常にアクセス可能な状態になるため、スムーズな作業的が行えます。
     
  • モデルのグループ化について
    スキャンデータのグループ化という機能が追加されました。これにより、表裏で測定したスキャン・メッシュデータをグループ単位で管理し、位置合わせなどがやり易くなりました。
     
  • メッシュのレンダリングについて
    メッシュのレンダリングや大きなデータセットを読み込みする際のグラフィックスが改善されています。裏側の表現が暗すぎてよく分からないと言われていたものが明るく改善されました。

無料トライアルとして15日間を制限ない機能の状態で使用することができます。
お問合せやご相談はお気軽にお問合せ下さい。
Geomagic.sales.japan@3dsystems.com


年末のご挨拶
いつもブログをご覧いただきありがとうございます。 あと数日で2018年も終わろうとしています。少しでも皆様のお役に立つことができていたとしたら、本当にうれしい限りです。来年も引き続きご愛顧いただきますようよろしくお願いいたします。


2018年12月18日火曜日

Geomagic Design X 2019 リリース

3Dスキャンデータからのリバースエンジニアリングソフトウェア Geomgic Design Xの新バージョンをリリース致しました。

今回のリリースではポリゴン処理のパフォーマンス、UIや操作性の改善が主に行われています。
機能としてのハイライトは、何と言ってもアーム式測定器でデータを取得するインタフェースが一新されて使いやすくなったこと。当社の検査ソフトウェア Control Xで採用しているインタフェースをDesign Xでも採用しました。操作に従って次の操作を画面に表示してユーザーが次に何をしたらよいかをガイドしてくれます。

測定器で現物プロープしてサーフェース形状を再現

NURBSを使ったモデリングに慣れたユーザーにとってうれしい新機能としては、スプラインをコントロールポリゴンで編集できるようになったことではないしょうか。コントロールポリゴンはNURBSの制御点のことで、コントロールバーテックスなどとも呼ばれる制御点で、スプラインの形状を間接的に編集することで緩やかで微妙な変形をすることができます。

コントロールポリゴンによる編集ではスプラインを局所的にかつなめらかに編集できる

ポリゴン用のスマート選択機能も、一度使うと手放せなくなる便利ツール。Wrapでは同様の機能が前もって搭載されていました。曲率のある箇所をマウス左ボタンでクリックしたままカーソルを動かすことで選択範囲を拡大、縮小することができます。選択はモデリング操作の基本中の基本として何度も使用する操作ですので、選択のしやすさがそのままモデリング効率に繋がるといっても過言ではないかもしれません。

自由曲面部のポリゴン選択が手早くできるようになりました

このほか、Accuracy Analyzerやスプラインの接線調整など、よりクオリティの高いサーフェースを作成するために必要な機能が拡充されるとともに、バッチプロセスおよびスキャンプロセスなど、繰り返し操作を自動化して作業効率を上げるといった機能も追加、改善されています。

Design X 2019は、有効保守をお持ちのユーザー様であればインターネット接続された状態でDesign Xを起動して自動更新することができます。
また使ってみたい、という方は当社WEBサイトから評価版をお申込みください。フル機能を15日間ご利用頂けます。




2018年12月14日金曜日

Geomagic Wrap ちょこっとしたコツ (角度計測)

今日は、3Dスキャンデータから形状再現曲面データを作成するGeomagic Wrap。
Wrap 2017から、断面上で長さ、径、角度を測定する2D寸法が加わりました。そこで、今回はこの機能についてよくある質問から、ちょこっとしたコツをご紹介。

例えば図のような2線のなす角の場合、図のように計測方法は複数有ります。

Geomagic Wrap を使ってこのような角度の寸法を計測するにはキーボードオプションを利用します。
寸法のアノテーションを選択してキーボードのAキーを押すことで、押すたびに図のように計測方向が変わります。


また、Fキーを押すと矢印が反対向きに。


アプリケーション画面の下部のヘルプラインではそのほかのキーボードオプションを見ることができます。


コマンドにはキーボードの Shift や Ctrl、Alt を併用することで特殊な効果を得るものがあります。またコマンドの利用方法やマウス操作についてガイドが表示されますので、操作に迷ったときに役立ちます。