2021年10月21日木曜日

シリーズ<こんなにすごいぞ Figure 4>: 第8回 - サポートの設計をしてみよう - スマートサポート 1

 ついこの間まで夏日だったように思いましたが、ここのところ急に寒くなってきましたね。気温が下がってくるとやっぱり暖かい食べのものが恋しくなってきますね。暖かい食べ物と言えば真っ先に頭に思い浮かぶのは鍋ですが、皆さんはいかがですか?いずれにしても、急な気温変化で体調を崩さないようお気をつけください。

今回より複数回に分けて、サポートの設計についてお話ししたいと思います。Figure 4 は面露光で吊り下げタイプのプリンターですので、造形物が重力方向に落ちないように上から引っ張ってあげる必要があります。この引っ張る役割を果たしているのがサポートですが、サポートは落ちないようにすること以外にも造形の品質に対しても大きな影響もありますから、非常に重要な部分になります。ただ 3D Sprint は、初めての方でも直ぐに造形ができるように様々な機能をわかりやすい形で用意してありますので、どうぞ心配しないでください。


では早速、造形するデータを 3D Sprint にインポートします。

パーツの配置及び配向を決めたら、下図オレンジの“スマートサポート”をクリックします。


下図のようなウィンドウが画面左側に表示されます。このウィンドウ内の機能を使って、サポートの設計を行っていきます。樹脂毎に各項目のディフォルト値が用意されておりますので、まったくのゼロから設計をするような非効率なことはしなくても良いようにしてあります。ただ多くの場合、そのディフォルト値から少しずつ値を変えて最適値を見つけ、更に高品質な造形物をプリントすることになると思いますので、各パラメータがどのように造形結果に作用するのかは覚えておいた方が良いかもしれません。

サポートの形状を決めるスタイルを選びます。
通常は“Flat Tip”と“Round Tip”が用意されています。板状の2つのパーツをクロスしたFlat Tipよりも、円柱の Round Tip の方が支える強度は強いです。Round Tip はその形状から樹脂をより多く消費し、同等の条件で設定したばあい造形後のサポートの剥がしにくさも多少あります。造形中のパーツの欠落や変形を避けるため、サポートは強固につけたい気持ちもありますが、必要最低限 + α 位の強度で選択及び設定するのが理想です。正直なところこの辺の感覚はまずはディフォルト値のスタイルで設計し、求める結果と実際の造形結果を比較しながら値を変更し、再造形を繰り返すか、次回の造形に反映させるかなどして覚えていくということになります。
なお選択した樹脂によって選べるスタイルに違いがありますので、ご注意ください。
Flat Tip Round Tip

スタイルのプルダウンメニューの下には、下記のようなアイコンが並んでいます。こちらはディフォルトから変更を加え最適化したサポートの設定をユーザー設定として保存・管理するための機能です。左から、「新規作成/上書き保存/規定値へ戻す/名前の変更/削除/インポート/エクスポート」になります。過去に造形したものと同じようなパーツを造形する場合、非常に役立ちますのでお役立てください。


次回は、スマートサポート内のグループタブ - 解析/作成/変更(下記)についてご紹介します。



今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
皆さんのご参考になれば幸いです。
記事 AEs

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