参照となるCADデータと実際の現物を測定したデータでは、形状に変化があるため位置関係を定義する座標合わせがどのように行われたかによって、最終的な検査の結果が変わります。
- 初期座標合わせ
『初期位置合わせ』は、参照データを基準に測定データを自動的に座標合わせします。離れた位置にある測定データを座標合わせする際に便利な機能です。
『特徴認識で座標合わせ精度を向上』このオプションにチェックを入れると計算時間はかかりますが、より細かく形状を読み取って座標合わせを行います。もしチェックを外して座標合わせがうまくいかない場合にお試しください。
『初期座標合わせ』でこのチェックを入れてもうまくいかない場合は、次の方法で合わせることになります。
- 変換座標合わせ N点
『変換座標合わせ』の『N点』は、手動で選択した参照データ上の点と測定データ上の点にペアポイントを使用して測定データを座標合わせします。画面の右側に参照と測定と別れるので、お互いの近しいポイントを3か所以上選択します。『位置合わせを最適化』にチェックを入れると座標合わせの最適化が行われます。
- 変換座標合わせ 回転と移動
『変換座標合わせ』の『回転と移動』は、手動でモデルビューのマニピュレータを使用して、測定データを回転・移動します。
『 ローカル座標系を使用』にチェックを入れるとローカル座標系を使用して回転および移動します。円筒形のものや厚さが薄いものなど、座標合わせが難しいものに使用します。
次回は簡易座標合わせを行った後の詳細合わせをテーマにお伝えします。
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