前回は『Geomagic Control X 簡易的な座標合わせ』についてまとめましたが、いかがでしたか?たぶん大きな反響があったと思います。そして、今回は簡易的に座標合わせを行った後、どのような意図で詳細に合わせるか?というテーマでお伝えします。簡易的な標合わせに対して詳細合わせと表現しています。
詳細合わせの方法は測定物によって違うのは当たり前のことですが、じつは考え方によっても違います。同じ家電製品の同じ部品であっても、会社が違えば重要視している考え方が違いますので使う機能が違います。この辺は同じ部品だからと言って同じやり方でお伝えすると、後々大変な間違いが起こってしまいます。
詳細合わせの中でもよく使用されているのが、参照データの基準面を定義した座標合わせを行う方法です。
そしてもう一段深掘りすると、参照データの基準面をどのように定義するのか?によって結果が変わります。詳細合わせによる基準面の定義違いについて解説していきます。この
場合は必ず最初に初期座標合わせする必要ありますので忘れずに!
- ベストフィット座標合わせコマンドの部分ベストフィット
『ベストフィット』の『詳細設定』の中で『選択データのみ使用』にチェックします。座標合わせで使用したい参照の基準面が選択できます。これはベストフィットで座標合わせする際の基準となる面を指定するものです。指定した面だけがベストフィットで座標合わせされるので、指定していない面は座標合わせとしては計算されません。
- データム座標合わせコマンドで基準面に対し優先順
データム座標合わせは優先順を指定した座標合わせに使用します。参照データの選択した順番によって優先順が変わります。基準面の中で偏差を少なくしたい場所があれば、最初に指定します。
- RPS座標合わせコマンドで基準面に対し優先順
RPS座標合わせは穴またはスロットがある板金部品などを座標合わせを行うときに使用するコマンドですが、シミュレートCMM点を併用することで基準面に優先順を指定した座標合わせを行うことができます。この場合、先にシミュレートCMM点で任意の場所に点を置きます。次にRPS座標合わせコマンドで、シミュレートCMM点を指定します。その際に優先を指定するために拘束条件を設定することができます。
次回は穴形状の座標合わせをテーマにお伝えします。
Geomagic Control Xは無料トライアルとして15日間を制限ない機能の状態で使用することができます。
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