3Dスキャナーからのデータを処理するソフトウェア、Geomagic Wrap の バージョン2021 のハイライトを数回に分けてご紹介しています。
- スクリプト - スクリプティングにまつわる改善
- 解析 - メッシュとサーフェースとの比較解析にまつわる改善
- カラー - テクスチャマッピングにまつわる改善
- メッシュ - 点群からメッシュへの変換にまつわる改善
今回は解析に関する改善についてご紹介します。
3D比較で作られたカラーマップ。オリジナルと差が大きい箇所が赤や青で表示される |
メッシュからサーフェースを作成した後、そのサーフェースが元のメッシュにどれくらい沿って作成するのかを確認する、解析>比較>3D比較の結果がモデルマネージャに登録されるようになりました。
適用方法やオプションは従来と同じです。解析のオリジナル(元)となるメッシュを選択して3D比較を実行し、プルダウンメニューからテストとして比較対象のモデルを選択します。
参照はオリジナルのメッシュモデル、テストは比較対象モデル |
後は、カラーバーの範囲を決めて適用します。
スペクトラム(カラーバー)の範囲として、最大最小クリティカル(スペクトラムの最大最小値、この範囲外は切り捨て)、最大最小ノミナル(公差範囲)を指定し、適用をクリックします。
色を表示する偏差値の範囲を指定 |
さらに、解析>比較>アノテーションの作成をクリックし、偏差が気になる箇所をクリックしてアノテーション(注釈)を追加することで数値での具体的な差をみることができます。
モデルをクリックしたところの偏差が数値で表示される |
今までは実行したときだけ表示されていたので、偏差を見たいときには毎回実行しなおす必要があり、比較対象が複数ある場合にもそれぞれ実行しなおさなければならなかったのですが、モデルマネージャに登録されることでこうした結果の比較も用意になりました。
2つのモデルそれぞれとメッシュを比較 |
比較は、メッシュとサーフェースだけでなく、点群とメッシュ、メッシュとメッシュなども行えます。点群からメッシュへの変換誤差の比較や、メッシュをスムージングした結果の確認など、幅広く使用することができます。
次回はテクスチャマッピング関連の改善についてご紹介します。
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