3D Systems、光造形で製造される長期間使用可能な生産部品用の初となる材料を発表

• 業界をリードする量産グレードの樹脂 - Accura® AMX™ Rigid Black - 自動車、消費財、サービス機関などの幅広い市場向けで、大型の耐荷重構造部品の製造が容易
• TOYOTA GAZOO Racing Europe ではモータースポーツ用途にこの材料を使用し、以前は不可能だった製品イノベーションを実現

サウスカロライナ州ロックヒル、2021 年 7 月 13 日 – 3D Systems (NYSE:DDD) は本日、画期的な量産グレードのアクリレート樹脂 – Accura® AMX™ Rigid Black の提供を発表しました。当社の光造形 (SLA) テクノロジで使用するために設計されたこの強靭な材料は、積層造形による大型部品の生産用としては初となる材料で、長期間の厳しい機械的使用に耐える優れた解像度、精度、表面品質を備えた部品を実現できます。AMX 硬質ブラック、SLA 3D プリンティングテクノロジ、3D Sprint®、アプリケーションエンジニアリングサービスからなる完全な 3D Systems の積層造形ソリューションの一部として、自動車およびモータースポーツ、消費財、サービス機関、委託製造業者といった市場のお客様の幅広い生産用途に迅速に対応できます。

Accura AMX Rigid Black で生産したテクスチャ加工リテール固定具は、熱可塑性素材の標準的な性能と同等の応力やひずみに対する靭性を発揮します。

3D Systems の材料サイエンティストは、あらゆる環境で長期的な機械的性能と安定性を発揮するように Accura AMX Rigid Black を設計しました。この材料は、屋内で最大 8 年、屋外で 1 年半にわたって機械的性能のテストを行い、その結果、部品の性能と安定性が大幅に改善しました。優れた表面品質は射出成型部品に匹敵し、熱可塑性素材の標準的な性能と同等の応力やひずみに対する靭性を発揮します。さらに、Accura AMX Rigid Black の等方向性の高さにより、部品の再現性と精度が向上します。

Accura AMX Rigid Black は、3D Systems におけるお客様中心の最新のイノベーションです。これは、TOYOTA GAZOO Racing (TGR) の生産用途に対する高度な要件からヒントを得ました。2019 年、3D Systems は自動車エンジニアリングを変えるために TGR 社とパートナーシップを締結しました。それ以来、両社は自動車の設計と生産を変革するために市場初となる製造ソリューションを開発してきました。TGR 社は、3D Systems の Figure 4® 材料について豊富な経験をもち、特に Figure 4 PRO-BLK 10 の機械的特性には好印象でした。しかし、TGR 社では、Figure 4 プリンタのビルドサイズよりも大きい CNC 固定具のビジョンを持っていました。

「Accura AMX Rigid Black により、実寸大の製造補助具など、大規模で複雑な SLA 生産部品が生産できます」と TGR 社のプロダクションエンジニアリング & フューチャーテクノロジのグループリーダー、Alexander Liebold 氏は述べています。「当社では、CNC フライス加工用の大型の自動車コンポーネントを安定化する 3D プリント固定具を開発するため、最近この材料を使用しました。Accura AMX Rigid Black を使用することで、40 個の部品製造 1 バッチにつき、以前の手作業によるプロセスと比較して 90% の時間短縮と 60% のコスト削減を達成しました。他の積層造形生産テクノロジとは異なり、Accura AMX Rigid Black を使った部品は非常に滑らかな側壁と、優れた等方向性強度が得られ、常時使用する精度の高い治具や固定具には不可欠です。今では、どんな大規模な部品でも必要な性能を必要な期間にわたって発揮できると確信しています。これは製造業にとって、まさに革命的な材料です」

TOYOTA Gazoo Racing では、3D Systems の新しい Accura AMX Rigid Black を使用してこの自動車用グリル CNC 固定具を製造しました。滑らかな側壁と優れた等方位性強度を持つ生産部品を実現しました。

Accura AMX Rigid Black は、自動車およびモータースポーツの用途に大きなメリットをもたらすとともに、次の用途でも生産部品を長期間使用できるように設計されています。

• 消費材では、射出成形やソフトツーリングプロセス、製造補助具、ジグや固定器具の代替となるダイレクトデジタル生産
• サービス機関では、消費財、産業エンジニアリング、自動車およびモータースポーツなどのさまざまな顧客へ向けた、製造業者およびティア 1 サプライヤ用の大型の耐荷重構造機能プロトタイプおよび最終用途生産部品
• 専門受託製造では、レバー、アーム、カップリング、クランク、治具および固定具などのカスタム耐荷重部品

「このような革命的な材料を市場に投入することは大変嬉しいことです」と 3D Systems の材料エンジニアリング & 開発担当シニアバイスプレジデントの Edwin Hortelano 博士はコメントしています。「SLA 材料ポートフォリオに投資し、今後も革新的な製品を提供し続けるという当社の戦略の一環として、Accura AMX Rigid Black は積層造形によって多種多様の新たな生産用途に対応する体制が整っています。例えば、当社の調査では、サービス機関での取り組みでは最終用途部品の製造に重点を置いていることがわかりました。Accura AMX Rigid Black と SLA 3D プリンティングテクノロジを組み合わせれば、サービス機関ではより効率的かつコスト効率よく顧客ニーズを満たし、ビジネスの成長と顧客のイノベーションを支援することができます。これは、3D Systems の量産グレードの産業用 SLA 樹脂ポートフォリオに対し計画された、画期的な製品の追加の始まりに過ぎません」

Accura AMX Rigid Black で生産したアコースティックアンプは、射出成形部品に匹敵する優れた表面品質を有しています。

Accura AMX Rigid Black の一般提供は 2021 年 7 月 20 日を予定しています。本資料の詳細については、当社のウェブサイトをご覧ください。

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3D Systems について 

30 年余り前、3D Systems は 3D プリントのイノベーションを製造業にもたらしました。現在は、業界をリードするアディティブマニュファクチャリングソリューションパートナーとして、あらゆる活動にイノベーション、パフォーマンス、および信頼性をもたらすことで、これまで不可能であった製品やビジネスモデルを創出するチャンスをお客様に提供しています。当社独自のハードウェア、ソフトウェア、材料、およびサービスの製品により構成されるそれぞれの特定用途向けソリューションは、専門知識を駆使し、お客様と連携しながら製品とサービスの提供方法の変革に取り組んでいる当社のアプリケーションエンジニアにより実装されます。3D Systems のソリューションは、医療、歯科、航空宇宙と防衛、自動車、消費財など、ヘルスケア市場や産業市場でのさまざまな先進的なアプリケーションに対応しています。当社の詳細については、www.3dsystems.com をご覧ください。