前回から少し日にちが空いてしまいました。皆さんお元気でしたでしょうか?
今回から、3D Sprint を使った造形データの作成について複数回に渡って説明しようと思います。今回は造形の障害となりうるデータのエラーを 3D Sprint の機能を使って修正する方法についてです。一般的には前行程に戻して、データそのものを修正してもらうというのが良いのでしょうけど、急いでFigure4で造形する必要があって待っていられないようなとき、3D Sprint の機能をフルに使って修正してしまいましょう。もちろんそうでないときも、是非ご活用ください。
パーツデータのインポート
3D Sprintへ、パーツデータをインポートします。
インポートできるファイル形式については、シリーズ第2回- プリンターだけじゃ造形できない、でもこれがあれば大丈夫!をご覧ください。
3D Sprintの「準備タブ」、ツールバーの「ファイル」より、「インポート」を選択します。
パーツデータの修正
インポートしたデータに修正必要個所等があり、Figure4で造形したときに不具合が出ることが予想される場合は、下図のようにパーツリストのパーツ名のところに!で教えてくれます。
ちなみに今回のデータですが、ウサギの背中の部分に4カ所閉じていない個所がありました。面が塞がっておらず、このままでは造形できませんのでデータの修正をします。
修正は非常に簡単!
対象のパーツを選択し(青枠で囲まれます)、ツールバーの「修正」①をクリックして、ウィンドウの「修正」②をクリックします。修正箇所の解析は自動的に行ってくれ、修正必要項目と対象個数を表示してくれます。解析項目は、
- 不正なエッジ(Non-Manifold: 非多様体)
- 開いている境界
- 反転した面
- 重複している面
- 小さいコンポーネント
- 自己交差
になります。
今回のパーツは背中に4カ所の穴が開いていましたので、「開いている境界」が4という解析結果になりました。
修正後は下図の通りウサギの背中に空いていた穴が修復されました。
これで造形できるソリッドデータとなりましたので、「プリントに追加」③をクリックしてプリントタブへデータを送ります。
次回は、プリントタブより最適なパーツの配置についてお話したいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
記事 AEs
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