2024年4月16日火曜日

かつては不可能と思われていたことが、3D スキャンによって現実に

製造現場では、短いリードタイム、厳しい公差、極限環境での複雑な形状の測定(吊り橋、高所、危険区域等)など、増大する需要に直面しています。昨今天候や地震などの影響により、道路設備や建造物、橋等のメンテナンス検査の必要性も高まっている中、3D スキャン技術の役割が広がっています。

OQTONブログで紹介するSCAN IT 3Dの事例は巨大設備のメンテナンスに3Dスキャナーを活用して効果を得た例の1つです。


例1:蒸気タービンの 補修メンテナンス

巨大な蒸気タービンのメンテナンスはこれまで測定ラボに輸送する必要があり、莫大な時間と労力、費用を費やしていました。これをポータブルCreaform 3D スキャナ、Geomagic Design X、Geomagic Control X を使うことでこれまでの課題を軽減しています。

主な作業内容と利用したソリューション:

  1. 蒸気タービンをスキャン – Creaform 3Dポータブルスキャナ
  2. スキャンしたデータから3D モデルを作成 - Design X
  3. 作成した3Dモデルからベアリングとブレードキャリアの軸リング位置を決定 – SOLIDWORKS
  4. 平面性確認用の平面を作成 – Design X
  5. 作成された平面と、スキャンデータを使って平面度の検査 – Control X

濃い青色箇所は穴、水色と黄色の領域が平面度の評価対象


例2:ロケットノズルの壁厚測定

圧延、プレス、熱成形などの製造プロセス中の変形により、必要肉厚が維持されているかどうかを検査するにあたって、非接触の3D スキャンを使用することでプローブでは困難な肉厚測定を実施しています。

主な作業内容と利用したソリューション:

  1. ロケットノズルのスキャン – Creaform 3Dポータブルスキャナ
  2. スキャンデータを使った肉厚の厚さに応じたカラーマップ – Control X

壁厚が必要よりも薄い領域が赤色。緑色領域は許容範囲内


事例の詳細はOQTONブログでご覧頂けます。

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