これにより、3D Systems社は、2009年12月にDesktop Engineeringの「新技術への挑戦」というカテゴリーにて、ソフトウェア・メーカのGeomagics社とともに、このプロジェクトで一位に選ばれました。
新手法の流れは、以下のようになります。
- 患者の赤ちゃんの口腔内の印象(型)をとります
- それを3Dスキャンでデジタル化します
- Geomagicsのソフトウェアで、まず現在の上顎部の形状をデジタルで再生し、そこから理想的な(術後の)形状までの間を補間する、様々な形状を設計します。
- SLSシステムでそのデータを何十種類も造形し、治療の器具として使います
従来の治療方法に比べ、この新手法によるメリットは
- 低浸襲(赤ちゃんへの負担が少ない)
- 作業が早く、無駄がない
- 麻酔を使わないので、麻酔による事故のリスクがない
- 正確で、繰り返しができる
などいろいろあり、今後も期待されています。
日本では、500人に1人の割合で、口唇口蓋裂病の赤ちゃんが生まれるそうです。欧米は、700-1000人に1人ですので、アジアでは多いようです。
★オリジナルの記事はこちらまで:
http://www.deskeng.com/articles/aaatef.htm
Philip Stoddard 医師と、口唇口蓋裂病の赤ちゃん
Geomagicsのソフトで設計した、術前、術後シミュレーションデータ
SLSシステムの造形パーツ 経過毎に多数作られ、治療器具として使われた
手術後2カ月が経過し、すっかり元気になった赤ちゃん♪
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