2011年11月28日月曜日

3D printed Punch-bag, MoMa collection

Punch-bag は、3Dプリンタで「一体成型で」作った3Dテキスタイルのバッグで、MoMA (The Museum of Modern Art, New York)のコレクション・アイテムになっています。
デザイナはJanne Kyttänen & Jiri Evenhuis 2005、オンラインにて250ユーロで販売しています。

http://www.freedomofcreation.com/shop/order.php?pid=32



これを3Dデータから直接"SLS(レーザ粉末焼結式3Dプロダクションプリンター)"で、どう作ったかのビデオがあります、ご覧あれ。

http://www.flickr.com/photos/freedomofcreation/5168823673/

[ビデオの解説]

1. コンピュータ上で3Dでデザインして3Dデータにします。
2. 3Dデータを、SLS 3Dプロダクションプリンターに送ります。
3. 送られた3Dデータは約0.1mm程度に薄くスライス化(輪切り)されます。このスライスの一番下から順番にプリントされます。
4. SLS装置のタンクには、ポリアミドの微粒子(パウダー)が入っています。このパウダーの上に、スライス化した一番下の層の形状に沿って、レーザー光を当てます。レーザーが当たった部分だけが焼結して固まり、薄い切り絵の紙のような状態になります(粉の中に埋まったままです)。その上にまた薄く粉を敷き、そこにまたレーザー光を当てて2番目のレイヤーを作ります。2番目と1番目のレイヤーは分子レベルで密着して、徐々に厚みが出てきます。
5. これを繰り返していきます。
6. 最後のレイヤーまでが終わると、粉の中に製品が埋まった状態になります。
7. タンクの中から製品を取り出します。
8. 粉をふるい、バッグの本体とハンドルを組み付けます

2011年11月22日火曜日

EuroMold 出展のご案内

Come and Experience



今年も 3D Systems はEuroMoldに参加いたします!(開催は11/29 ~ 12/2)
プロダクトラインやソリューションを増やし、さらに強力となった3D Systemsを是非EuroMoldにてご覧ください。
弊社は、企業、教育機関、ホビー、消費者まで、3Dコンテンツをプリントするための、あらゆる支援をいたします。さらに今年は、ハンツマンのRenShape SLユーザの参加も予定しています。

★ブース・ロケーションは Hall 11, stand F110
  • デザインから製造を支える、装置、オンデマンドのパーツとマテリアル
  • 直観的で低価格のAlibre Design 2012 及びパーソナル・カラープリンター
  • 先進的な医療や、コンシューマーアプリケーション、カスタム化の価値をハイライト
  • 3Dプリンターと材料の幅広いポートフォリオ、そして適用分野の柔軟性
  • "3D content to print"の民主化を進める、弊社のコミット
ブースにて皆様をお待ちしております!

3D Systems Acquire Z Corp and Vidar

米国時間11月21日、3D SystemsはZ Corporation及びVidar Systemsの買収を発表いたしました。

詳しくは、プレスリリース記事まで;

http://www.3dsystems.com/content/news/releases/pdf/112111-3D-Systems-to-Acquire-Z-Corp-and-Vidar.pdf

2011年11月17日木曜日

New York Timesブログより抜粋 「3Dプリントは第二の産業革命をもたらす」

とても興味深いNYTのブログなので、皆さんとshareしたいと思います。

The 3-D Printing Free-for-All

http://bits.blogs.nytimes.com/2011/11/13/disruptions-the-3-d-printing-free-for-all/

ダウンロードって、皆さん、もうすでに普通にやっていますね。音楽や動画や書籍や写真を、PCへ、スマホへ、とっても簡単で一般的です。ただ一方で法的な問題や著作権、コピーライトの問題もあります。

これが三次元になって、実物のコピーが可能になったら?自宅で、今あるインクジェットプリンターの隣に3Dプリンターが置かれていたら?

海外では既に10万円前後の3Dプリンターがあり、個人でも購入している時代です。一方、15,000以上もの3Dモデルが無料ダウンロードできるサイト Thingiverse もあります。しかも毎日新鮮なデータがアップされています。3Dプリンターを持っていれば、webから3Dモデルをダウンロードして"print"ボタンを押せば、それが実物としてコピーでき、貴方の手の平に届きますね?
 
もしくは、フリーのデータをダウンロードし、自宅で3Dプリントし、それにちょっと塗装をして5000円でオンラインで販売してもいいんです。

ある人はこれを「第二の産業革命」と呼びます。

それはつまり、ものづくりの在り方を変えるだけでなく、所有権やコピーライトの在り方も問い直される可能性があるからです。こんなことをすれば法律違反だと思いますか?実は違うんです。

コピーライトはデザインや審美性などは保護しますが、単純に機能的なものはその範囲外です。例えば持っているマグカップを焼き物のクラスに持って行って、全く同じものを作っても問題にはなりません。

(中省略)

カリフォルニアのPalo Altoにある Institute for the Futureで最近出版されたレポートの “The Future of Open Fabrication" では「3Dプリントは製造のビッグバンである」と述べています。




その理由は・・・現在は製造はほとんど海外で行われており、そこから空輸や船便で商品が送られてきますが、3Dプリンターによって、物を輸送せずとも、3Dのファブリケーション・ラボさえあればオブジェクトをローカルでプリントアウトして届ける、ということができるからです。(注:これは、一般的な話しとして言っています、実際には材料やコストや精度など、いろいろな制約がありすぐには実現できません)

音楽をダウンロードする貴方ならわかると思いますが、CDショップに出向いてCDを探して買うより、オンラインでダウンロードするほうが手っ取り早くて楽な方法です。例えば遠方にあるイケアまで出向いてマグカップを買うのと、ダウンロードして自宅でプリントするのと、将来貴方はどちらを選ぶでしょう?

(注意:これは記事の意訳です。正確なものはオリジナルの英文をご覧ください。)

ブラジャーを3Dプリント?ファッションショーで披露

メルボルンの Spring Fashion Week Amelia Agosta で3D SystemsのSLS® プロダクション3Dプリンターでプリントされた、ナイロンのブラが発表され、話題になりました。



服飾学校の生徒と、3DプリントのコンサルタントであるChris Murrayのコラボによる斬新なファッションへのチャレンジです。高品質の最終製品にマットで白い塗装が施されて、魅力的な未来型ブラがプレゼンテーションされました。

3Dプリンターですから、もちろんデザインはデジタルで作られ、それを直接プリント、約1日で製品ができあがります。ファッションなどに広がってくると、身近に感じますね。

詳細の記事はこちら



2011年11月7日月曜日

3Dシステムズ ハンツマン社のアドバンス・マテリアル事業を買収

11月1日、3D Systemsはハンツマン社のアドバンス・マテリアル事業(RenShape® 光造形プリントマテリアルと、Digitalis® ラピッドプロトタイピング3Dプリンター製品ライン)の買収を行いました。

ハンツマン(Huntsman)はRenShape® の光造形用マテリアルのグローバルなプロバイダーで、高精度、高精細、高品質のパーツを作ることができます。特にスナップ・フィット用ポリプロピレンやABSライクのパーツや、選択的に色をつける医療用モデルなど、3D SystemsのSLA® 装置と共に利用すると理想的です。
一方、Digitalis® は新しいMEMS (Microelectromechanical systems)方式のラピッドマニュファクチャリング用プリンターで、多数のパーツを同時に、高速、かつ高精度で作ることができる新技術です。

今回の買収により、我々の造形マテリアルと知的財産ポートフォリオを完結させ、このDigitalis®のプリント・エンジンを弊社のプリンターファミリーに加えることになります。そして、進化を続ける我々のラピッドマニュファクチャリング、そしてヘルスケアのソリューションに統合されます。


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