2015年2月2日月曜日

Geomagic®Capture™でスキャンしてみよう(ベストフィット位置合わせ)~準備編~

ここではGeomagic®Capture™を使ったスキャン方法の1つをご紹介します。
今回はその準備編です。

まずはCaptureのセットをしましょう。




三脚やネジはきっちりと固定して、カメラが動かないようにしてくださいね。


次に、制御するソフトウェアを起動します。 (今回はGeomagic DesignXを使用します)
Captureと接続をしますので、「挿入>測定器直接制御>Geomagic Capture」を選択します。




Geomagic Captureの接続ダイアログが表示されますので、スキャニングボタン(Captureの絵)をクリックします。





ネットワークが自動設定され・・・


スキャン画面が現れました。



ちなみに今回スキャンするのは、Captureの付属ワーク「Partifact」です。



次に適切なスキャニング環境を作ってあげましょう。

まずは露出。
接続時の露出レベルは0になっていますので、画面は真っ青です。
画像は見やすいよに少し露出レベルを上げていますが、それでもワークが黒く表示されていますので、これはアウトです。



スライドバーを動かし、露出レベルを上げてみるとどうなるでしょう?



今度は上げすぎでしまいました。。。
ワークが真っ赤になっています。

では適切な露出レベルはどのくらいでしょう?


ワークの形状がわかるように表示されました。
この状態が露出の適正レベルです。


露出の設定が完了しましたら、次はピントです。
真ん中の赤い十字線がカメラの中心位置、黒い十字は構造パターンを示しています。
ピントを合わせるには、黒十字を赤十字に近寄せてあげましょう。


ピントが合っていないと、



このように、十字同士が離れた位置にあり、かつワークもぼやけて表示されてしまいます。
これではスキャンをする事ができません。

ワークやカメラを動かして十字を近づけると、



ワークがくっきりと表示され、ピントが合いました。

この時、十字同士をピッタリと合わせる必要はありません。
ある程度中心に寄せて上げる事で、きちんとスキャン結果を得る事ができます。


これでスキャニングの環境を整えてあげることができました。
今度は、どのような方法でスキャンをするのか設定をしてみましょう。


まず、スキャン画面右下の「設定」ボタンをクリックします。




設定画面に切り替わりましたら、右側のScan Resoltionを確認します。
「高、中、低」とありますが、これはスキャナの解像度を示しています。

次に、Device Registrationを設定しましょう。
これはスキャンデータの位置合わせ方法です。

Captureはカメラ式のスキャナになりますので、1ショットごとに方向を変えながらスキャニングを行います。
この時、動かしてスキャンしたデータ同士を合わせる必要があるのですが、その方法を設定してあげるのが、Device Registrationになります。

いくつか位置合わせの方法がありますが、今回は「ベストフィット」を選択します。
他の方法はまた改めてご紹介しますね。



すべての設定が完了しましたら、「戻る」ボタンでスキャン画面に戻りましょう。

少し長くなってしまいましたが、以上でスキャニングのための準備が整いました。
何事もですが、事前準備はとても大切ですね。

今回はここまでです。
次回、スキャニング編でお会いしましょう!

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