今回はリバースエンジニアリングに挑戦!(前篇)の続きになります。
まだ読んでいない方は、ぜひそちらもご覧くださいね!
前回はドライバーのグリップを新しく作ってみたものの、差込口が大きくデザインされてしまった為に、ドライバーがぐらついてしまいました。
という事で、今回はデザイン修正を行ってみましょう。
差込口の大きさをカバーするため、滑り止めを付けてみることにしました。
[Geomagic®Design™X]は一度作成したモデルの履歴を編集する事ができるので、
もともとのスケッチを利用しながら、それを書き直すことができます。
イチから新しく作成する必要がない分、時間短縮にも繋がりますね。
作成したスケッチを押し出し、円形パターンで必要な数をコピーします。
滑り止めができました。
折角なので、握りやすくなるようにデザイン変更もしてみたり。
最初のデータと比べると、ずいぶんと形が変わりましたね。。
変更したモデルをDesign XでSTL(ポリゴンモデル)に変換し、[CubePro®]でプリントします。
プリントしたてのモデルは前編で紹介したように積層段差が表面にありますので、今回はサンドペーパーを使って研磨し、オリジナルのグリップと同色の黒に塗装してみました。
滑り止めのおかげで今回は無事にドライバーがしっかりと固定されました。
表面処理したおかげで手触りもよく、なかなか使い心地もよく出来上がりました。
実際に手に取ると どこが問題であるか一目でわかるので、修正をする際とても役に立ちますね。
次回は番外篇として、さらにこのグリップをOnly Oneに仕上げたいと思います。
ではまた。
毎日暑い日が続いておりますね。
熱中症等にかからないよう、皆様こまめに水分補給をなさってくださいね。
さて、今まではCaptureでのスキャン方法をご紹介してまいりましたが、
今回はリバースエンジニアリングに挑戦をしてみたいと思います。
こちらの画像は、ドライバーのグリップをCaptureでスキャンしたものです。
左側の差込口から+や-のドライバーを差し込む事で、色々なサイズのドライバーが使用できるようになっています。
とても便利な道具なのですが、グリップが少々短い為、用途によっては作業がしづらい時がありまして。。。
それなら新しいグリップを作ろう!という事で今回の企画が立ち上がりました。
まずは、スキャンデータを基にスケッチを作成します。
今回のモデリングでは[Geomagic®Design™X]を使用しております。
こちらの画像は、ドライバーの差込口の断面になります。
スキャンデータに沿うように、スケッチ線を作成しました。
作成したスケッチを押し出したり カットしたりしながら、形を作っていきます。
最後に、フィレットで角を丸めて、完成です。
もともとのグリップのおよそ倍の長さになりました。
こちらのデータを、3Dプリンターの[CubePro®]で出力してみると、、
なかなか悪くない出来上がりのように思えますが、デザインがイマイチだったようで
差込口が少々大きくなってしまい、ドライバーがぐらついてしまいました。。
残念ながら、このままでは使えそうにありません。
次回はこの問題を解決するために、デザイン修正をしてみたいと思います!!
ではまた。