"Geomagic Freeform を使ったCADデザイン①"の続きです。
以下の項目でまとめています。
- アイデアスケッチから方向性決め
- アイデアスケッチを2D図面化
- 設計要件・製造要件の取り込み
- 外枠を決める
- 型割りの抜き勾配を設定する
- 角を丸める
- オフセット(シェル化)
- サーフェースを使った加工
- パーツ分割
- 2D スケッチから回転形状
- シボ加工
- 色付け
- レンダリング
- 最後に
1.アイデアスケッチから方向性決め
商品に対する見やすさ・使いやすさなどのコンセプトを考え、複数のアイデアスケッチを描きます。
白い紙にペンで描いたりデジタルペンタブを使って描いたりなど、優先すべきことを絞りながら製品特長の方向性を決めていきます。
2.アイデアスケッチを2D図面化
1つに絞り込んだアイデアスケッチから、2D平面に書き換えて2Dのスケッチ画像を Geomagic Freeform に取り込みます。取込んだ2Dスケッチを2D平面に貼り付けます。
取込んだ2Dスケッチは Geomagic Freeform の『スケッチ』でトレースします。
3.設計要件・製造要件の取り込み
電子基板や電子部品を仮定した形状をソリッドで作りました。
実際に製品化することを仮定としているため、電子基板や電子部品の機械部品が中に入っていることを想定して、デザイン形状と内部部品が干渉しないように確認します。
4.外枠を決める
スケッチからクレイのロフト機能を使って外形形状を作ります。
上から見た方向で外形を決めて、次に横から見た方向で形状をカットします。
5.型割りの抜き勾配を設定する
抜き勾配(抜角)を考慮した状態の形状を作図します。分割する線を決めて、分割ラインから上下にそれぞれ角度を付けます。今回は抜角として5°の角度としました。
※製品金型から成形した製品を取り外す際に傷つき防止のため抜き勾配が必要になります。
6.角を丸める
持ったときの感触や製品過程の制約などを満たすため角を丸めます。面と面とをつないだだけのシャープエッジ部分に、フィレット加工(角を丸める)していきます。
7.オフセット(シェル化)
製品の厚さを再現するために、オフセット(シェル化)します。
厚さを再現することで製品制約を確認しながらの製作が可能になります。
製品の厚みは2.5mmとしました。
"Geomagic Freeform を使ったCADデザイン③"でまとめます。
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