前回の予告通り、Geomagic Control X を実際に使って奮闘し得た感想や気付いたことなどを、自動車メーカーで製品製造に10年以上携わった経験から、3D SYSTEMSのソフトウエアサポートを担当する者としてレポートしていきます!
まずは、そもそもどんなソフトウェアなのかからご説明したいと思います。
まずは、そもそもどんなソフトウェアなのかからご説明したいと思います。
- なぜ偏差を確認する必要があるのか?3D CADで作ったデータと寸分単位も違わない現物を作ることができればいいのですが、そんなことはいまのところ不可能です。時間とともに変化してしまったり、成型品で金型を使っていたら金型にも限界があります。いままで組むことができていた部品が、大きさが変わって組めなくなったら大変ですね。なのでもとのデータからどう変化しているのかを見る必要があります。
- どんな製造現場で使用するソフトウェアなのか?Control X は製品寸法や偏差を確認するソフトウェアです。変形が予想される製造品は対象となるため、ほとんどの製造現場で使用しますが、主に電化製品や自動車関連の内外部品、組み立てが必要なもの、プレス金型などに使われています。
- 偏差を判断するために必要な現物の実測値偏差を判断するためには現物の実測値が必要ですが、これまでの問題として、数千ロットもある部品の偏差をアナログなノギスで測ることは、時間的・労力的に難しく、人によって測る場所が違ったり、自由曲面を測る際の再現性の低さなどがありました。そこにデジタルで測定するスキャナーを使うことで、部分的な測定ではなく全体的に測定することで、これらの問題を解決し、安定的な偏差の確認ができるようになりました。
- Control X とはどんなソフトウェアなのか?Control X は製品検査で使用する計測ソフトウェアです。製品検査といっても食料の検査から医療関係の検査、工業製品の検査など色々な検査がありまが、Control X はそれらの検査の中でも、製造現場で品質管理のための検査で使用します。
検査で偏差を確認する場合など、同じ部品であっても検査する人によって基準となる設定をどう定義づけるかで寸法が変わったりします。そこで Control X では設定したデータを引き継いで、使用者による誤差を防ぎます。
それではさっそく、Control X を立ち上げてみます。
- ユーザビリティに優れたインターフェースインターフェースですが、タブごとにアイコンが並んでいます。
※1大きめのアイコンによって、どのコマンドを実行すべきかを判断しやすく、初めて使う場合や期間を置いて使用する場合にも迷いなく使用できます。
※2コマンドアイコンにカーソルを重ねると、そのコマンドが何を実行するためのコマンドなのかを補助してくれるコメントが出ます。
※3マウスの右クリックでコンテキストメニューを出すことができます。コンテキストメニューは次の手順を自動で選出するので、右クリックだけで操作を完結することもできます。
※4作業プロセスを操作して、数値入力した前の段階に戻ることにより、それまでに実行したコマンドを編集することができます。一度設定したデータは他のデータに引き継ぐことができます。例えば、金型から成型した部品があった場合に、1番目と100番目と1000番目とを比較する場合など、測定データを入れ替えるだけで、結果を確認することができます。
特徴となる基本のインターフェースについて見ていきました。
ここから、実際に Control X を使って検査を行ってみたいと思います。
ここから、実際に Control X を使って検査を行ってみたいと思います。
検査については次回の
『Geomagic Control X 製品についてのご紹介②』で紹介します。
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