2017年3月7日火曜日

Geomagic Control X 製品についてのご紹介② 3D 比較

前回の『Geomagic Control X 製品についてのご紹介①』の続きとして、Control X の検査についてレポートしていきます。今回は3D 比較のカラーマップを使った検査です。


  • Control X での検査をする前に
    検査を行う前に比較するデータが必要になります。今回は比較する参照データとして CAD データを用意しました。これから CAD データと測定スキャンデータを比較・検査をしていきたいと思います。


CADデータと測定データを用意します。




  • Control X には次の種類の検査方法があります。
    3D 比較 3Dのカラーマップで偏差を確認します。
    2D 比較 2Dのカラーマップ断面から偏差を確認します。
    3D GD&T 3D寸法の作成や、幾何公差としてコールアウトを確認します。
    2D GD&T 2D断面で寸法の作成や、幾何公差としてコールアウトを確認します。




  • 3D 比較について
    3D 比較はカラーマップを使い、形状の偏差と指定した公差範囲内であるかを諧調ごとに色分けて確認します。

通常のカラーマップと偏差込みのカラーマップを比較しています。


 
このカラーマップは CAD データに対して暖色が凸方向、寒色が凹み方向で表現されています。算出方法はCAD データと測定データの最短距離で測っています。
ここから読み取れるのは、ロゴの周辺部が盛り上がっていて、外周部は縮んでいるということが分かります。

例えば、金型から成型した部品を成型した順番に見ていくと、どのように変化していくのかが分かると思います。角がだんだん丸くなっていくなんてことも、考えられるかもしれません。


上のカラーマップは測定データと CAD データの最短距離を表示していますが、下のカラーマップは CAD の面から法線方向の距離で表示しています。

色つきの法線方向に並ぶ線の先が測定データです。


法線方向のカラーマップで確認することによって、測定データとの関係性をより細かく確認することができます。CAD データに対して測定データがどのように変化しているかが分かります。測定データは一定ではなく厚みがあることが分かると思います。



次回は
Geomagic Control X 製品についてのご紹介③』 2D 比較を紹介します。

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