ProJet HD3000 超小型無人飛行機の開発に活躍
米国陸軍が保有する遠隔操縦の無人航空機(UAV)は2008年に40万時間以上の飛行を行い、米国国土安全保障省は200台以上のUAVを国境管理に採用しました。
この試みは成功しているものの、UAVは都市や室内環境で利用されることを想定したデザインにはなっていません。昨今のテロ対策では、都市や限定された空間での監視、偵察、諜報、戦闘などの活動が重要になってきています。
そのため軍事用の『超小型無人飛行機 ( Micro Air Vehicle 通称 MAV) 』が軍事的にも都市保安のためにも、人間が行うにはとても危険な行為を代替するという意味で、大きな潜在性を持っています。
例えばビルやテロリストの巣窟を偵察したり、時には災害の発生した原子力発電所の中で放射線漏れのリスクがある場所に入ったり、炭鉱災害で人命を救助する場合など、様々です。
「MAVの小型化には、飛行物体のデザインパラダイムにおけるダイナミックな変革が必要です。それはライト兄弟が一世紀前に行った偉業に匹敵するものです。」ファン博士は述べます。「我々の挑戦に応えられる、ここまで小さくまた精密で正確なパーツを造形できるのは、ProJet だけです。」
ジョージ・ファン博士 (Dr. George Huang)
オハイヨ州、デイトン、ライト州立大学
機械材料エンジニアリング学部 教授
★開発中の超小型無人飛行機の映像
ファン博士はエアロ・ダイナミクスと計算流体力学の専門家で、大学生と大学院生のためのMAVの開発プログラムのプロジェクトのために抜擢されました。空軍に委託されたプロジェクトで、擬態科学を使い、MAVの究極的な飛行物体としてトンボを目標にしました。
写真にあるような実際に飛行のできる試作モデルを作るために、ファン博士はProJet™ HD3000 3Dプリンターを採用しました。研究チームは現在、MAVの設計をさらに改善するために、ProJetを多用しています。
現在のMAVは小鳥位の大きさで、遠隔操作で飛行します。実際目にすると、飛行の速さや機動性、軽量化された極微小パーツやギアに驚かされます。これらはすべてProJet™ HD3000で造形され、テストが繰り返されています。研究チームは第一世代のMAVの開発に成功し、現在第二世代のデザインを行っています。ファン博士のリーダーシップにより、チームは手のひらに収まるサイズで5グラムほどに超軽量化したMAVを開発中です。
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