2018年11月29日木曜日

Geomagic Design X 2019 リリースイベント


Design X 2019 リリースイベント

リバースエンジニアリングソフトウェアのデファクトスタンダードGeomagic Design Xがまもなくメジャーバージョンアップを迎えます!

それに先立ち、どこよりも早く新機能をご覧いただけるイベントの開催が決定致しました。新機能の紹介だけでなく、最近改めてニーズが増えてきているリバースエンジニアリングの活用ノウハウを、ユーザー様やパートナー様からもご紹介頂きます。
Design Xユーザに限らず、これからリバースエンジニアリングに取り組もうとされている方、3Dスキャナを買ったけどもっと活用したい方、ぜひふるってご参加ください。

セミナーは東京・名古屋・大阪の3拠点で実施いたします。
お申込み方法等、詳細はイベントページでご確認ください。

お問い合わせ先
 株式会社スリーディー・システムズ・ジャパン ソフトウェア事業部
 TEL: 03-5798-2510
 geomagic.sales.japan@3dsystems.com

2018年11月16日金曜日

ラティス構造をデザインに応用する



 3Dプリンティングは、従来の製造手法では難しい形状を表現するために活用されることがありますが、この形状表現の一つに『ラティス構造』があります。ラティス構造は格子という意味になります。中が空洞になっている小さなセルで構成され、複雑なため切削加工ができない構造になっています。

今回はラティス構造についての利点やモデリング手法について説明します。


ラティス構造にすることの利点

 ラティス構造はとても特徴のある構造表現のため、新しい分野として注目されています。設計の自由度とクリエイティビティの観点から様々な用途に用いられる可能性を秘めています。その形状から得られる利点は次の通りです。

  • 金属の構造部分に取り入れることで強度を保ちつつ軽量化が図れる
    強度を持った軽量化として航空機部品として活用できる
  • 通気性や冷却効果が得られたり、果撓(たわ)みや弾力性を付与することができる
    スニーカーのアウトソールに活用できる
  • 生体の骨として代用する際に、生体適合性が高くなる
    生体の形状になじみがよく軽量である

いままで諦めていた形状も、ラティス構造を用いれば表現可能になるかもしれません。そこで今回はデザインの分野に展開してみたいと思います。


ラティス構造をデザインに取り入れる




 今回のラティス構造に加工する素材は靴のヒール部分です。
デザインとしてのユニークさもありますが、形状特性を利用し弾力性ある構造として優位性があります。


使用するソフトウェアの紹介



 使用するソフトウェアはGeomagic Freeform Plusになります。
https://ja.3dsystems.com/software/geomagic-freeform

Geomagic Freeform Plus は3Dデータを扱うソフトウェアですが、ボクセルという計算技法を使っており自由度の高い形状を、精度高く表現することが得意なソフトウェアです。



Geomagic Freeform Plusの機能の中に『StructureX』というものがあります。
この機能が選んだ形状に対して、瞬時にラティス構造を作成する機能になります。
複雑な形状でも短い時間で作成することができます。



現在のGeomagic Freeform Plusに用意されているラティス構造の種類は18種類になります。カスタムピースセルとして、一つのピースセルを準備すればオリジナルのラティス構造を作成することもできます。


作成する手順



 セルの形状やサイズなどの設定を決め『適応』ボタンをクリックすると形状が作成されます。意図した形状にならない場合はやり直しも可能なので、設定を調整しながら形状を確定していきます。



最終形状として決まったら、STLファイルとして出力することが可能ですので、そのままの形状を3Dプリンタで出力することが可能です。



いろいろな形状のラティス構造がありますのでぜひお試しください。
無料トライアルとして15日間を制限ない機能の状態で使用することができます。
お問合せやご相談はお気軽にお問合せ下さい。
Geomagic.sales.japan@3dsystems.com

2018年11月14日水曜日

国際航空宇宙展2018東京に出展

スリーディー・システムズ・ジャパンは国際航空宇宙展2018東京に出展(初)致します。

ダイレクトメタル3Dプリンタとそのソリューションを中心として、様々な材料の3Dプリンタ、3Dスキャナ、ソフトウェア、事例やサンプルを交えて新しいものづくりを支えるテクノロジーをご案内します。

会期:2018年11月28日(水)~30日(金)
    10:00~17:00 ※28日のみ11:00開始
会場:東京ビッグサイト アクセス
ブース:8309





2018年11月12日月曜日

PTC Forum Japan 2018 出展のお知らせ


PTCジャパン株式会社主催のPTCフォーラムジャパン2018に出展致します。
パートナーセッションでは「3Dプリンターでプロダクション効率を向上!」と題したユーザー事例と最新3Dプリンティング情報をご紹介させて頂きます。

参加をご希望の方は専用ウェブサイトよりお申し込みください。

日時:11月13日(火曜日)
会場:ヒルトン東京お台場 アクセス
 J新交通ゆりかもめ 「台場駅」直結りんかい線 「東京テレポート駅」 徒歩約10分

2018年11月6日火曜日

「ハプティクス」って知ってる?

「ハプティクス(Haptics)」という言葉を聞いたことがありますか?
Wikiによると"利用者に力、振動、動きなどを与えることで皮膚感覚フィードバックを得るテクノロジー(触覚技術)"とあります。
この言葉がよく使われるのが最近話題のVR/ARです。VR/ARではヘッドマウントディスプレイを被るというのが一般的ですが、コンピュータが作り出した「物」を視覚的に認識することはできるものの、それに触ることはできません。単純なコントローラーでは、せいぜい振動で知らせてくれる程度です。
体験者がコンピュータの中の物体に触れるようにするのが、ハプティクスデバイスです。
実はとてもホットなキーワードになっていまして、先日開催された日本バーチャルリアリティ学会では3日間のセッションのうち、ハプティクスに関するものが一番多いんです。

日本バーチャルリアリティ学会ホームページより抜粋

ハプティクスは時計や自動車などで製品化されていますが、その多くはまさに「触覚」で、物体の表面の凹凸とか、クリック感を認識させる。という微小変形のフィードバックが多いです。一方で、仮想物体を持ち上げたり(重力)、ぶつかったり(反力)する感覚をフィードバックできるデバイスは多くありません。言うならば「力覚」。その力覚デバイスのうち、世界中で最も使用されているのが当社のTouch X(もしくはTouch)です。
3D Systems社製 Touch X

もちろん触覚も表現できますが、それだけではないので他製品と同じようにハプティクスと呼ぶのではなく、「フォースフィードバック」として差別化したほうがよいのか、もしくはハプティクスの流行に一緒に乗っかっておくのがよいのかは、今後のPRで迷うところですね。

このデバイスの初期モデルが発表されたのはなんと1994年。現在のTouch Xも2000年頃にSensAble Technologies社のPhantom Desktopとしてリリースされてからずっとハプティクスデバイスのデファクトスタンダードとして活用されています。
このデバイスの生みの親、Mr. Thomas Massieをご覧になりたい方はこちら!

このビデオでも紹介されていますが、現在も当社のFreeformというモデリングツールのインタフェースとして販売しています。このFreeformは、コンピュータの中のモデルがあたかも手元にあるような感触を得ながら、粘土細工のようなモデリングができるのです。

また、VR/AR業界ではSensAbleのPhantomと言えば知らない人はいないというほどで、ハプティクスの研究をされている研究室にはほぼ導入されていると言っても過言ではありません。

実際に活用されているアプリケーションは、前述のFreeformのほか、医療シミュレーターなどがありますが、それ以外の分野で実用化されているのは多くありません。

もっとリアルなハプティクスを普及させたい。もっと多くの人にハプティクスを使ったアプリケーションを開発していただきたい。
その鍵を握るのが、これも最近話題のUnity(https://unity3d.com/jp)です。Unityは今やゲーム開発に留まらず、様々な3Dアプリケーションを開発するプラットフォームとしての地位を築いています。このUnityにTouchを組み込むためのプラグインを用意することで、より簡単に3Dアプリの中のモデルに「触る」ことができるのです。
3Dアプリのインタフェースに力覚が加わることで、操作性が劇的に向上するだけでなく、より多くのインタラクションを与えることができるようになります。

実際に開発されたプログラムも紹介されています。


Unity開発者のみなさま、ご自身のアプリにハプティクスを加えて、もうひとつレベルアップさせてみませんか!?