先日ドイツで行われた FormNext のレポートを読んでいて、形状最適化パーツ+ラティスという形状がいくつか目につきました。3D Systems のソフトウェアでもラティスのモデリングができるのですが、パーツまるごと変換や、CAD 部品の一部などではない任意のフリーフォーム形状で部分的にラティスにするとなるとどういった方法があるかを考察してみました。
3D Systems の製品でラティスの造形をサポートするソフトウェアは、3DXpert、3D Sprint、Geomagic Freeform がありますが、3D Sprint はラティスのデジタルモデル化はしないので今回は除外します。
まず最初に試したのが 3DXpert での作成。メタルプリンタ―で造形するならこれだけで作ればシンプルなフローかなと思います。Split & Copy ツールでメッシュをフリーハンドラインで分割して、断面を Close Mesh Gaps ツールで塞いだら、Create Lattice ツールでラティスに変換。
セルの骨格はいろいろ |
大体のエラーは直してくれる便利なメッシュドクター |
重なったりした余計なポリゴンの破片が無い |
次に Geomagic Freeform でもラティス作成の機能があるのでこちらでも作ってみました。Structure FX(ストラクチャーFX)という名前のツールでクレイパーツをラティスに変換します。パーツの分割は、複製したモデル上にカーブを描いて Ridge(リッジ)で押し出したクレイで切り分けて不要な破片を削除。一部削除して欠けたモデルとオリジナルを Boolean(ブーリアン)して差分を取ります。
コースネスを0.1mmにしたことで解像度も高くて綺麗 |
最初に 3DXpert で作ったモデルと、次に Freeform で作ったモデルの2つの結果を見比べると、こんな感じ。 どういう格子にしたいかによってツールの選択も変わってくるとは思いますが、どちらにしてもパーツの一部を自由領域でラティスにするというのはおおよそこんなフローになりそうです。
上が3DXpertとWrapで作ったもので、下がFreeformで作ったもの。 |
医療用途のモデルや形状最適化された複雑な有機形体ならハプティクスデバイスが使える Freeform でパーツを分けて、3DXpert でラティス化、というのも良いかもしれない。まだまだ考察も入口です。
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