今年も引き続きよろしくお願いいたします。寒い日が続きますので、ご自愛ください。
昨年から続くスマートサポート機能より、今回はチップについてお話しします。スマートサポートに用意されるパラメータの中で、最も頻繁に調整することになると思いますので、覚えておくと良いと思います。
尚、これまでの投稿は、画面右のラベルから、"こんなにすごいぞ Figure 4"をクリックすると一覧できます。
貫通長さ
チップをパーツに食い込ませる長さを調整します。食い込み量が多いほど、パーツ表面とチップの交差する面が大きくなるため強度は強くなります(下図の先端が突き出ている部分)。
貫通長さ:0.35㎜ |
貫通L.単一ポイント
上記と同様に貫通する長さを調整しますが、こちらは面ではなくZ軸方向に先のとがったエッジ(例:ピラミッドの頂点形状)での貫通長さを調整します。貫通量が長ければ強度が上がるのも同じです。貫通L.単一ポイントは上記の貫通長さより大きな値が初期値として用意されていますが、その理由は1点のサポートによってパーツ全体又は広範囲を支えるようなケースがあるためです。また頂点近傍にサポートが付けられている場合、それらも貫通L.単一ポイントの対象になる場合がありますので、貫通長さを調整しても変化が見られない場合は、貫通L.単一ポイントを調整してみてください。
貫通長さ:0.35㎜、貫通L.単一ポイント:2㎜ |
下部貫通長さ
サポートをつけるべき部分が直接プラットフォームに向いておらず、サポートで支えたいパーツとプラットフォームの中間にパーツ自身の他の部位があるとき、プラットフォームからではなくその部位の一部を使って下位の部位を支える場合があります。下部貫通長さは、プラットフォームの代わりにサポートを支える部位に対して、サポートを食込ませる量を調整します。
なおパラメータの中で"下部"とついていたらプリンターの上方向(プラットフォームがある側)、"上部"とついていたらプリンターの下方向と覚えておいてください。プラットフォーム面がゼロになるので、プラットフォームから離れている方法はプラス方向になりますから、上部という考え方になります。Figure 4は、Z方向の天地が逆になります。
ピラートップ比率
ピラーの幅に対する比率を調整することによって、チップの先端の幅を決めます。先端を太くすればパーツと交差する断面が大きくなるので、サポート力は強くなります。
ピラーの幅の調整については後日チャンクピラー幅で解説します。
ピラー上部の高さ / ピラー下部高さ
チップのテーパ部の長さを調整します。テーパ部が長いとサポート力は弱くなります。
クロスチップ比率
上記のピラートップの厚さを調整します。比率は、ピラーの太さに対しての数値になります。
次回も引き続きサポートのパラメータについてお話しする予定です。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
記事:AEs
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