公設試での3Dプリンタ―関連のものづくり支援について引き続きお届けします。
ところで今回この企画のためにいろんな公設試を調べて気が付いたのは、どこもその地域ならではのサービスや設備を整えていて非常にユニークだということ。貸し出し機器で驚いたのは北海道立工業技術センターの いか脱皮機 とか、栃木県産業技術センターの陶器用の 電気窯 とか。見ているとこの地域ではこういった産業が活発なんだなとか力をいれているんだなということが分かる気がします。
そして YouTube を活用して情報発信しているところも多いのも驚きました。スリーディー・システムズ・ジャパンでも チャンネル を持っていますが、動画は撮影も編集も手間と時間がかかるのでなかなか製作に手を付けられないのが実情なのですが、見習わなければと思わされました。
さて本題ですが、3Dプリンタ―の機材の貸し出しのほか、公設試ではトレーニングやそもそも3Dプリンタ―に至る前の製品開発の支援も行われています。今日ご紹介するのは青森県産業技術センター。
工業総合研究所ではカメラ式の3Dスキャナ―や樹脂用3Dプリンタ―が貸りられるようです。プリンタ―での造形の様子が上記のチャンネルで公開されていましたのでご紹介:
さらに 工業ドクターと呼ばれる派遣指導制度があって、専門知識を持つ人材を企業へ派遣して企業の抱える問題の解決の手助けをする支援も行っているそうです。すごいですね!
省資源やリサイクル、環境負荷軽減など、エコ技術も対象となっているようですので、SDGs の取り組みが何かできないかと考えている企業にとってうれしい支援ではないでしょうか。例えば、
- エコ化のためのアイデアを相談して、
- 今の製品を3Dスキャンしてデジタル化し、
- そこから改良デザインを検討し、
- 検討したデザインは3Dプリンタ―を使って数時間~数日で試作
というような一連の製品開発の流れが総合してサポートされるような仕組みがあるようです。
製品開発フロー全体に渡っての支援 |
* 支援内容や貸し出し機器が変更されている場合がありますので、具体的には各公設試へお問い合わせください。
0 件のコメント :
コメントを投稿