2017年5月2日火曜日

Geomagic Control X 製品についてのご紹介⑤ 2D GD&T

今回は 2D GD&T(2D Geometric Dimension & Tolerance: 幾何寸法公差)を見ていきます。

2D GD&T は参照データ(CAD データ)と測定データの断面を使って寸法判定および幾何公差判定を行います。参照データとして使用する比較の基準となるデータには、CADデータの他にメッシュデータを使うことも可能です。ここではCADデータを使った3次元モデルの寸法判定について紹介します。

寸法判定および幾何公差判定を行うために、今回はスマート寸法コマンドを使います。


要素を選択した時点で自動的に定義される



スマート寸法コマンドは、断面上にある要素の距離、半径、および角度を検査します。 選択した要素の組み合わせによって自動的に距離、半径、および角度が決定されます。

距離を測定するには、2つの平行な断面を選択し、結果の注釈を断面図に配置します。例えば2つの平行線が要素として選択された場合、検査タイプは長さ寸法になります。





要素を選択する場合、何を選択するか、また何ヵ所を
選択するかによって結果が変わります。

例えば、次のようなルールがあります。
・円弧を選択した場合
一ヵ所を選択:選択した円・円弧の半径を測定
二ヵ所を選択:選択した円・円弧の中心・内側・外側など2つの要素間の距離を測定

・平行でない直線を選択した場合
一ヵ所を選択:直線の長さを測定
二ヵ所を選択:2つの直線間の角度を測定

長さ、半径、角度と測定する目的を決めて測定することもできますが、スマート寸法を使えばコマンドを切り替える手間が省けて便利です。





5回に亘り Geomagic Control X についてレポートしてきましたが、いかがだったでしょうか?今後のテーマ選定のためにもコメントをいただければ幸いです。
Geomagic Control X についてはここで一度終了し、次回からは内容を変えてお伝えします。また、Geomagic Control X については少し間を置いて、もう少し深めた内容でお伝えする計画ですので、ご期待ください。

次回は Geomagic Freeform を使った内容を予定しています。

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