2017年5月23日火曜日

Geomagic Freeform を使ったお面(自由形状)の修正と加工①

とある日のこと
お面の形をした測定データを3Dプリンタで出力して、お面を成型しようとしたところ
真空成型機で成型したお面が型から外れない!という事件が発生してしまいました。

そこでこの問題を解決すべく、何でも相談したことは即答で答えてくれる Mr.スマイルに相談しました。

今日も笑顔なMr.スマイル
Mr.スマイルは当社とは関係ない人物です。

質問者「こんにちは、Mr.スマイル」
    「型からお面が外れないんです。どうしたらいいですか?」

いつも真剣に考えてくれます

Mr.スマイル「ん~…これは困ったね。そうだ!アレ使ったらいいじゃない?」
質問者「Geomagic Freeform のことですね!」
    「さすがです!これなら普通のCADソフトでは表現が難しい"自然な形状"に修正と加工することができますね。」

Mr.スマイルは困ったときに何でも答えてくれます。今回も即答で解決案を提案してしてくれました。


ということで Geomagic Freefom を使ったプロジェクトが始まりました。
Geomagic Freeform についての詳しい情報についてはコチラ

加工前の測定データ


まずはどんな問題があるでしょうか?そして Geomagic Freeform を使う理由とは?

■問題1 『抜角がアンダー形状だから製品が抜けない!』
真空成型で成型する目的で、お面の測定データを3Dプリンターで出力したところ、数か所で製品を抜く方向に対して逆の角度(アンダー)になっている場所があり、成型したものがきれいに抜けないということが発生。無理やり型から成型品を外そうとするとキズがついてしまう

解決方法:アンダー形状にならないように、アンダーになっている場所を盛って形状を加工する。

オレンジの部分が型から外すときに引っかかる


■問題2 『肉厚が不規則だから材料が無駄になる!』
もともとの測定データは手加工で内部が削ってあるため、表面から一定の厚さではない状態です。測定データをそのまま3Dプリンタで出力すると、必要以上の材料を使用するため無駄になる

解決方法:強度に必要な厚さで、一定の厚さに修正する。

側面と裏側の形状 表面から一定の厚みではない状態


■理由 『なぜ Geomagic Freeform を使って製作する必要があるのか?』
通常の一般的なCADソフトでは、テレビやパソコンなどのような機械形状は得意ですが、表面に凹凸が入り組んでいる自由形状は不得意で、再現するには時間と労力が必要になります。手加工のような自然な風合いを表現するためには Geomagic Freeform が最適です。


次回は実際に Geomagic Freeform を使って測定データの修正と加工をレポートします。ご期待ください!

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