3Dスキャナーからのデータを処理するソフトウェア、Geomagic Wrap の バージョン2021 のハイライトを数回に分けてご紹介しています。
- スクリプト - スクリプティングにまつわる改善
- 解析 - メッシュとサーフェースとの比較解析にまつわる改善
- カラー - テクスチャマッピングにまつわる改善
- メッシュ - 点群からメッシュへの変換にまつわる改善
最終回ハイライト4つ目のメッシュは、複数の点オブジェクトを合成して1つのメッシュを作成する新しいツール、HDメッシュ構築です。
左:従来のマージの結果、右:HDメッシュ構築の結果 |
従来のマージに加えて新しいメッシュ化合成ツールとしてHD(High Definition:高解像度)メッシュ構築が登場しました。これはマージと同じく複数の点群オブジェクトを1つに合成し、且つメッシュにする機能です。マージとの違いは、欠落箇所の輪郭を延長して補間する点です。
点群からメッシュを作成する手法が2通りに |
オプションには解像度フィルタとしてSD(Standard Definition:標準解像度)からUHD(Ultra High Definition:超高解像度)のスライダでメッシュでの再現精度を調整します。
HDメッシュ構築を使うことで、以前はマージ後に穴埋め機能を使って処理していた操作を削減することができ、特にロングレンジスキャナで取得した細かなクラスタに分かれたデータをメッシュにする際の後処理が格段に楽になります。
マージの結果:緑の輪郭線=穴が多い |
HDメッシュの結果:窓など平坦部の穴が自動補間されている |
2つの異なる合成手法が搭載されたことにより、検査で使うデータであればマージを、リバースやビジュアルコンテンツに使うデータであればHDメッシュ構築を、というように目的に応じたデータを素早く作成することができます。
4回にわたって紹介してきましたWrap 2021のハイライト、如何でしたでしょうか?Geomagic Wrap 最新版は無料トライアルでどなたでもお試しいただけます。初めての方には基本操作となるデータの読み込みやデータ間の位置合わせなどの操作はソフトウェアチュートリアルページでご紹介していますのでご活用ください。
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