まだまだ寒い日が続きますね。皆さんいかがお過ごしですか?先日近くの公園で八分咲きの梅の木を見つけました。足元の霜柱を踏みつけながら、季節は春なんだなと改めて感じつつ、以前 Figure 4 で花びらを造形したことも思い出しました。
それでは今回は、サポートのピラー(柱)についてお話しします。基本的にディフォルトの値で造形を行うことが多いパラメータだと思いますが、例えば上記花びらのような微細なものを造形する際には、調整の検討をした方が良い場面も出てくると思いますので、是非覚えておいてください。
チャンクピラーの幅
ピラーの幅を指定します。ここで設定する幅は各ピラー中心からの長さになりますので、1 mm とセットしたときの実際のピラーの幅は 2 mm になります。更にチャンクピラー幅は、<こんなにすごいぞ Figure 4>: 第12回 - サポートの設計をしてみよう - スマートサポート 5 でお話しした、ピラートップ比率 と クロスチップ比率 の基準値になることも覚えておいてください。なおピラーの幅はプラットフォーム側に向かって徐々にテーパがかかって太くなっていきますので、チャンクピラー幅 とはチップ部が始まる(先端に向かってテーパが始まる)ポイントの幅であることも追記しておきます。
大きな値を入力すればピラーが太くなってパーツを支える力は強くなりますが、より多く材料を使うことになります。必要以上に大きな値を入れないよう調整してください。Figure 4 本体及び新しい材料の使い始めの頃は、まずは初期値を使いチップで調整するのが良いと思います。
チャンクピラー幅:0.5 mm | チャンクピラー幅:1.0 mm |
ピラーオフセット上部バウンド
パーツの境界からアンカー位置をオフセットして、サポートをパーツ外部へ逃がすようにピラーを生成します。大きな数字を入力するほど、対象となるピラーが増えます。下部(プラットフォームの方向)に向かって同パーツの別の部分が突き出していて、上部(造形が進む方向)についたサポートの影響を受けたくない(接触させたくない)場合などに用いることが多いです。
設定値:1 mm(パーツ境界からの距離) |
設定値:5 mm(同上) |
設定値:10 mm(同上) |
ピクセルから境界までの距離
ピラーの “厚さ” を設定します。値を変えることによってピラーの太さを設定ができますが、概ねどの樹脂も 0.2 mm 程度が初期値となっております。一般的にはこの初期値が強度的にも材料消費の観点からも合理的な値となっていますので、変更して使用するケースは稀かもしれませんが、微細なものを造形するような場合は調整が必要になるかもしれません。
設定値:0.2 mm | 設定値:0.5 mm |
次回も引き続きサポートのパラメータについてお話しする予定です。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
記事:AEs
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